教えてくれたのは 細田明美 先生
東京医療保健大学 医療保健学部 医療栄養学科 准教授 細田 明美(ほそだ あけみ) 先生
管理栄養士、健康運動指導士、健康咀嚼指導士。
2006年より東京医療保健大学医療保健学部医療栄養学科に在職。臨床栄養学などの講義・実習を担当。子供の入院に付き添う親への食事支援や、子どもから高齢者の口腔機能と食習慣についての研究に従事している。TV、雑誌など各メディアでも活躍。
カボチャのワタ・種、食べると栄養的にお得!
細田先生「ワタ・種も食べることができます。かぼちゃの種はパンプキンシードとも呼ばれ、ビタミン、ミネラル、食物繊維、リノール酸など不飽和脂肪酸を多く含み栄養価が高いです。特に、抗酸化作用の強いビタミンEが豊富に含まれています。また、リグナンというポリフェノールも含み、これが女性ホルモン様の働きをするため骨粗鬆症の予防にもつながります。 かぼちゃのワタは、果肉より食物繊維が多く含まれています。」
栄養満点のワタと種。食べるときは少し注意する点があるそうです。
注意点は「早めに取り出して使うこと」
細田先生「かぼちゃの種やワタは、早めに取り出して使いましょう。特にワタは傷つきやすく、カビも生えやすいです。購入後すぐに使うとよいでしょう。種は、ワタから取り出し、よく洗い、天日干しをするか電子レンジで乾燥させてから使いましょう。殻付きのまま食べても問題ありませんが、気になるようでしたら、乾燥後に殻を剥きましょう。」
【かぼちゃのワタ・種】 おすすめ調理法は?
細田先生「ワタは、果肉と一緒に煮てもよいでしょう。または、細かく刻んでポタージュスープにするのもおすすめです。」
細田先生「殻を剥いた種は、フライパンで炒めたり、オーブンで加熱してローストにしたりして、おやつやおつまみ感覚で召し上がるとよいでしょう。フライパンで炒める際は、弱火でじっくり炒め、オーブンでローストする場合は、低温でじっくり焼いた方が、殻も食べやすくなります。」
細田先生「好みで塩で味付けしたり、バター、オリーブオイル、カレー粉など絡めたりするとよいでしょう。また、甘いのがお好みなら、砂糖を振ったり、カラメルがけもおすすめです。焼き菓子に加えたり、トッピングなどにも利用したりするのもよいでしょう。」
炒めるだけでいいなら食べやすいですね!さらにワタの部分でスープがつくれるそうです。次のページでレシピをご紹介します!