50代って最高。自分らしい人生を生きるための「9つのキーワード」

家族・人間関係

2022.07.22

40歳を過ぎると「40だから……」と年齢を理由にして諦めがちになっていませんか? しかし「子育てが終わってからの人生のほうがずっと長く、50代になると最高に楽しくなる」というのは、非認知能力育児のパイオニアとして知られるボーク重子さん。今回は、女性の40代以降の生き方についてお話を伺いました。年齢を重ねることに希望が持てるようなお話です。

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お話を伺ったのは……ボーク重子さん

ボーク重子さん

Shigeko Bork BYBS Coaching LLC 代表、ICF会員ライフコーチ。『非認知能力の育て方(小学館)』『子育て後に何もない私にならない30のルール(文藝春秋)』など多数。新著『しなさいと言わない子育て(サンマーク出版)』も話題。

50代の生き方に希望が持てるロールモデルになりたい

ボーク重子さん

――子育てについてのお話をたくさん伺ってきましたが、ママたちの人生についてもお聞きしたいと思います。saita読者に多い40代の女性たちが、子育てをしながら自分らしく生きていくために知っておくと良いことはなんですか?

日本で仕事をするようになってすごく感じるのは、多くの日本人が年齢で自分を区切りがちだということ。40歳を過ぎると、なんとなく歳をとったなぁという感覚を持って、50歳を過ぎたら人生終わり! みたいなね。でも今年57歳になる私は、人生が終わるどころか、もう一つ使命があるような気がしているんです。

――重子さんのもう一つの使命とはなんですか?

人生100年時代と言われている今、子育てが終わってからの人生のほうがずっと長いんです。50歳までの人生は、大人になって就職、結婚、子育てと目まぐるしいけど、子どもが巣立つと途端に変化のない人生になりがち。私は80歳になってもハイヒールを履いていたいし、いつまでもその年齢相応の美しさを持って生きていたい。やりたいことも挑戦していきたいです。50歳になったからって、人生も女も捨てることはないでしょ? そう考えたときに、今は人生を最高に楽しく生きていけるというロールモデルがいない気がするんです。

――まさに、そのロールモデルとなっているのが重子さんですよね!

私もそう思うの(笑)。50代はこんな風に生きられるんだ! という希望が持てる存在がたくさんいたら、もっと年齢を重ねることが楽しくなると思うんです。私は、50代って最高だなと思いながら生きています。子育てが物理的に終わった今、心のエネルギーを全て自分のために使えるようになって、やりたいことが次々に出てくるの。歩みさえ止めていなければいろんな点を増やしてきて、50代になるとその点がつながってくるから最高に楽しくなるんです。

重子さん取材時にさまざまなポーズを取ってくれた重子さん!

――重子さんを見ていると年齢を重ねることに希望が持てます。

私くらいの年齢になると、なぜか話題は更年期の話ばかり。実は私、更年期障害の症状が全くないんです。でも血液検査ではエストロゲンの値が下がっていて、「更年期ですね」とドクターから言われてびっくり! ポジティブな人は、更年期障害の症状がほとんどないと聞いたことがあるけど、私がまさにそうでした。更年期が辛いという話はもちろん大事だけど、私のようなタイプもいるということを知ると希望が持てるでしょ?

――「病は気から」という言葉があるくらいですもんね。50代になるのが楽しみになってきました。

50代って良いことがいっぱい! 生理がなくなるという経験をして思うのは、最高に自由ってこと。50歳を目の前にして「もう、シニアになるのかな」なんてマイナスに感じている人たちには、私みたいな50代がいるということを知ってもらいたいんです。もちろん、年齢相応にシワがあるしお肌のハリも失われてはいるんだけど、年齢相応の美しさがあって自分なりの50代の美しさを築けたら素晴らしいですよね。

“お母さん”ほど影響力のある人はいない

ボーク重子さん

――今の子育て世代のママたちは、重子さんにどう見えていますか?

今は女性にとっての過渡期だと思うんです。今の女性たちって本当に大変。「女性が輝ける社会、なんでもできるよ!」、「自分で選んで自分の人生を作ってみて!」なんて、ロールモデルもいないのに言われて大変だなと思います。子育てにしても、認知、非認知能力が大切だよねと言われるだけで「じゃあ、どうすればいいの?」ってなるし、男性にも家事・育児をこれまで以上にやってもらわないと家庭もまわりませんよね。

――旦那さんとの関係についても相談が届きますか?

届きます。「夫にもっとキッチンに立ってもらうにはどうしたらいいか」とか、みんな試行錯誤しています。男性は男性で、そういうロ―ルモデルをみて育ってきてないからどうして良いかわからないんですよね。だからパパたちも、子どもにとってのロールモデルになってほしい。パパが当たり前に家事・育児をしていると、男の子はそれが普通のこととして育ちます。男性がキッチンに立つのもオムツを替えるのも普通という考えを、家庭で見せることは大切ですよね。

――今の女性たちは、これからの時代をどのように生きていったらいいのでしょうか。

今の女性たちが自分らしく生きることで、日本の未来は変わると思います。“お母さん”ほど、影響力のある人はいないと思うんです。子どもはお母さんを見て育つから、お母さんはぜひ、自分らしい生き方を子どもたちに見せてほしい。「女性だからやらなきゃいけない」、「女性だから我慢しなくてはいけない」などと思わずに、自分らしく生きる。子どもに大きな影響を与えることができるママだからこそ、自分らしい生き方を貫いてほしいです。そのためにはパパもママを応援するパパになってほしいですね。

自分らしい人生を作るための9つのキーワード

ボーク重子さん

――自分らしく生きるためにはどうしたらいいですか?

私から、自分らしい人生を作りあげるための9つのキーワードをプレゼントします。

9つのキーワード出典:www.instagram.com

誰かの犠牲になるような生き方をしたい人はいないですよね。それなら自分の声に耳を傾けて、自分が生きたい人生を生きてほしい。そのためにも、この9つのキーワードはすごく重要だと思っています。

自分の声に耳を傾けなくて、誰が耳を傾けてくれるのでしょう。自分のことを大切にしなくて誰が大切にしてくれるのでしょう。自分のことを愛せない人を誰が愛するんでしょう。今、私の中には溢れるような愛がありますが、それは自分のことが大好きだからです。ダメなところだっていっぱいあるし、情けないところもある。でもぜんぶ込みで、私は私が大好きなの。自分を受け入れて初めて、自分らしく生きようと思えます。みんなも、自分のことを愛してあげてくださいね。

――素晴らしいキーワードをありがとうございます。最後に、saita読者に向けてメッセージをお願いします。

今の女性たちが未来を作っていきます。“1歩を踏み出す勇気”とかよく言うけど、勇気なんていらないんです。「何のために自分らしい人生を作るのか」ということを考えたら、必然とモチベ―ションになるものが見えてくるはず。

私にとってのモチベーションは娘のスカイでした。私が自分らしい生き方をしなかったら、私を見て育つスカイも同じようになってしまう。親としてそれだけはできないと思ったんです。スカイの存在が、自分らしい人生を作り上げるというモチベーションになって、今の私がいます。みなさんも、自分にとってのモチベーションを見つけて、自分らしい人生を生きてくださいね。

5回に分けてお届けした、ボーク重子さんのインタビュー。みなさんの心に残った重子さんの言葉はどんな言葉でしたか? 子育て、仕事、自分の人生……。忙しい日々に追われる中で、なかなかじっくり自分自身と向き合う時間は持てていないかもしれませんが、このインタビューを読んだことをきっかけに、いま一度、「自分らしい生き方」について考えてみる時間を持ってみてください。その答えは、きっとこれからの人生に潤いを与えてくれるものになるはずです。
 

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