サウナ界 西の聖地「大東洋」
既出の「サウナ女子緊急対談」で、サウナの魅力を熱波のごとくA子&T子に布教され「どうせならサウナの聖地へ!」と、東京在住のA子が夜行バスで弾丸サウナ旅を決行したという、西の聖地大東洋へいざ!
フロントで迎えてくださったのは、スタッフの松本さん。実は「今日は私が16時からロウリュを担当しますので、ぜひ!」とお誘いいただき、初ロウリュを楽しみにやってきたのでした。
魅惑の?!レトロ感あふれる煌びやかな店内
流石は老舗!手ぶらでOK!至れり尽くせり
チェックインをしたらキーを受け取り、その番号と同じシューズボックス、ロッカーを使うシステム。館内で過ごす際に着替えるガウンやバスタオル、フェイスタオルも料金に含まれています。他の施設の有料レンタルタオルよりもやや多めに館内用メッシュバッグに入っていて、しかもロッカー室にはタオルがど~んと山積み!自由に使うことができました。
また浴室前にはナイロン製のゴシゴシタオル(ボディタオルと言うそうです)も準備されていて、こちらもフリー。極め付きは、お水が飲み放題!なこと。浴室前にウォーターサーバーが設置されていて、紙コップでサウナの合間にも飲み放題。サウナに必要なモノは全部乗せで付いてくる!のが大東洋スタイル!(ペットボトル飲料は、地下2階のダイニングにて販売)
まずは浴室で身体と髪を洗います
松本さんのロウリュは16時からで、入館したのは15時頃。身体と髪を洗おうと浴室へ入ると、いったい何を模したのか…ヨーロッパ?昭和?な建築に詳しくないので分からなかったのですが、とにかく圧倒的な内装に「ここはどこ?」と、既に脳がメルト…。
完全に昭和ヨーロッパ?へトリップさせられ、浮遊感を味わいつつ、優雅に髪を洗い、ゴシゴシタオル(いえ、ボディタオルです)で身体を洗いました。サウナの前には身体を清めるのがお作法、とA子&T子に教わったからです。
いざ!魅惑のファンタジーサウナへ!
こちらがファンタジーサウナ。ドア近くにあるハチの巣オブジェは、タオルなどをキープするための棚。
ほぼ全ての方にとってはどうでもいいと思いますが(汗)昭和の遺産の1つとして大切に心に留めたくなって、思わず寄ってアップもパチリ!
コスチュームはプリンセスに倣え!
さて、湯船に入って、お水も飲んでリラックスしていると、ようやく館内放送でロウリュ&アウフグースの案内が流れ、ベテランサウナーと思しき方々が続々と、ファンタジーサウナへ。こちらは、メンズサウナよりも広く最大30名が一度に楽しめる、レディスサウナでは日本最大級の、アウフグース、ファンタジーロウリュができる室温90℃の高温サウナ。水晶が5色に輝き、幻想的な雰囲気なのも他には無い特徴です。
ここで1つ他の施設との違いに気づきました。スーパー銭湯などのサウナでは、みなさん裸ですが、大東洋では建築からもわかるように?淑女の嗜み、社交場としてサウナが存在しているらしく?バスタオルをお召しのプリンセスもおられました。(ひとり用サウナマットがあるため、バスタオル無しでもOK)
私も一部のプリンセスに倣ってタオルをまとって入室してみると、頭にもイスラムの女性のようにタオルを巻き付けて、目だけを出していらっしゃる方が数名…この時は、このセットアップがただただ謎だったのですが…あ、そろそろロウリュ&アウフグースが始まるようです!
ロウリュとアウフグースの解説
松本さんがお出ましの前に、ここでロウリュとアウフグースのことをお話しておきます。まず大東洋のサイトによるとロウリュとは「サウナの本場フィンランドで行われている蒸気浴。熱したサウナストーンに水をかけることにより、マイナスイオンを豊富に含んだ水蒸気が発生し、体感温度が一気に上昇し、発汗効果を促します。」とあります。
アウフグースとは、 ロウリュで発生した蒸気をタオルなどであおぐこと。アウフグースとはドイツ語。日本で「熱波」と呼ぶ施設もあるとのこと。つまり「熱したサウナストーンにアロマ水などをかけて、立ち昇った蒸気をタオルなどであおぐ」ことが、ロウリュ&アウフグース、というわけ。大東洋では75度のフィンランドサウナで、セルフロウリュが楽しめます。アロマ水を自分でかけてロウリュを楽しめる女性用サウナは、全国でも珍しいのだとか!
ロウリュ&アウフグース初体験
幻想的なライトが灯されたフィンランドサウナへ、アナウンスを終えた松本さんがついに登場!サウナ国の正装?であっても、私だとわかってくださったようで「下段の入り口近くが温度が低いですよ。」と初心者エリアを促してくださいました。
まずは、ロウリュ。Heat Beutyという名のオレンジとジンジャーをブレンドしたアロマオイルを含んだ水が、石焼いもも秒で焦げそうなストーンの上にジュージューとかけられました。瞬時に立ち込める蒸気の熱さに「参った!」と叫びそうになった時、場面はアウフグースへと転換!
松本さんはタオルをブンブンと鮮やかに振り回しながら、軽いステップで練り歩き、時には段差を登って上級プリンセスが君臨している頂上にも熱波を届けます。ここで頭と顔に巻いたタオルの意味を理解することができました。このタオルがなければ、熱波の中で呼吸困難になってしまいそう…やはりサウナ国のプリンセスたちに倣って大正解です。
驚いたのは、普通のサウナよりも、独特のタオル捌きから生まれる緩急変化に富んだ風はとても心地よく、温度は90度にも達しているにも関わらず、過ごしやすい!私は断然アウフグースが気に入りました。
そして「初ととのい」を達成!
A子&T子に習ったように、サウナの後は汗をよく流してから、水風呂に!大東洋には2つの水風呂がありました。写真のとおり、水風呂は美しくライトアップされていて、くつろぎ感とともにゴージャスな気分も味わえます。
温度を確認してみると、13.6度と23.4度。初心者は23.4度で間違いなさそうなので、こちらへしずしずと…教わった通り「羽衣」がまとえるようにじっと水の中で佇みます。そして1、2、3…と60まで1分をカウント。水風呂を出ると、すぐにタオルで身体を拭き、ととのい椅子へGo!
争奪戦を経て、なんとか椅子を確保。目を閉じていると…ゆらゆらと身体の中で意識がゆれるような?ふわふわと宙に浮くような?ただの酔っ払いのような?不思議な時間がやってきました。神のお告げが聞こえそうなトランス状態でしたが、まさしく!これがととのった瞬間です。
「ととのう」ってなんだろう?
まさに「脳が溶ける」感覚。両手で耳を塞がないと、溶けたものが出て来そうです…?!ととのっている最中は少しふわふわした気分ですが、まるで酔いが覚めるように、スッとその状態が引くと、スッキリとクリアな状態になると同時に、なぜだかとても前向きな気持ちになりました。
これで、心身ともにリフレッシュ完了!「明日からまた頑張ろう」ではなく「今からすぐに頑張りたい!」テンションになりました。ついに、私もサウナ国プリンセスの称号を貰えそうです。
※ 浴室・サウナなどの施設内の撮影は禁止されています。撮影は営業時間外に行いました。
取材協力:サウナ&スパ大東洋レディス
〒530-0015 大阪府大阪市北区中崎西2丁目1-9 観光ビル大東洋B1