自分の行動の軸を探す
この振り返りの目的は「今年1年。自分の行動の軸は何だったのか」を探すことです。
「こんなことがあった」「よかった、悪かった」だけじゃなく。自分がどんなことを優先して1年を過ごしたのかを、掘り下げていきます。
そこで見つけた行動の軸は、来年も引き続き継続させたいものもあれば、来年は改善しないとなと反省するものもあります。
それをもとに来年の行動の軸を考えていくと、より自分らしく現実的な目標を立てられます。
この行動の軸は「クレド:行動指針」となります。
ぼくは毎年「今年は何をやりたいか」という目標ではなくて「どんな自分でありたいか」というクレドを目標としています。
たとえば「英語を勉強する」じゃなくて「常に英語と触れている人であろう」とか「学ぶことを楽しむ人であろう」という目標です。
このクレドが達成されたかどうかは、自己判断でももちろんいいですが、他の人からどう見えたかも大切です。
「常に英語と触れている人であろう」とクレドを立てたけど、周りからは「え!? 英語の勉強してたの?」と言われるとしたら、クレド達成とは思えないかもしれません。
対外的なアピールが大事ということではなく、自他ともに「確かにそういう人だね」と認められることが大事です。
今年の行動の軸を探す方法
ステップは3つ。
- 3ヶ月毎にあったことを思い出す
- 3ヶ月毎の振り返りを見て、1年を2〜5個のキーワードでまとめる
- 家族、友人などと振り返り会をやってみる
1.3ヶ月毎にあったことを思い出す
1年間は、漠然と振り返るには少し長すぎます。かといって1ヶ月毎に振り返るとわけが解らなくなってしまいます。
そのため3ヶ月毎の振り返りがちょうどいいのです。
「1〜3月はどんなことがあったかな?」と振り返っていきます。
振り返りのポイントは以下の4つです。
- 大きなイベント
- とくに力を入れたこと
- 印象的だった出来事
- できなかったこと
振り返りで頭が混乱してしまわないためには、まず時系列の出来事から思い出すのがコツ。
いきなり内面を掘り下げようとしたり、印象的だったことなど、感情的な出来事を思い出すと記憶の整理が上手にできません。
この3ヶ月で起こった大きなイベントを書き出して、ざっとどんな期間だったのかを整理します。
その上で、力を入れたことや印象的だったことを思い出していく。
大切なのは「できなかったこと」など、マイナスな点も包み隠さずに洗い出すことです。
それをしないと、来年に向けてよい目標を立てることができません。
2.思い出した振り返りを見て、1年を2〜5個のキーワードでまとめる
3ヶ月×4期の振り返りを終えたら、いよいよそれをまとめていきます。
この1年はどんな年だったでしょうか?
自分が注力してきたのは、どういったことだったでしょうか?
自分がやりきれなかったのは、どんなことでしょうか?
自分を変えようと奮闘したこともあったと思います。それがうまくいったこともあれば、失敗したものもあるかもしれません。
ざっくりと、2〜5個のキーワードでまとめてみましょう。
数は問題じゃありません。ただ、10個も20個もキーワードがあるとそれは「まとめた」というよりは「羅列した」ということになります。
目安として5個位に押さえておくのがちょうどよいと思います。
例:仕事で成果を出すために全力を注いでたな
例:子どもの行事にたくさん参加できたし、家族で過ごす時間を大切にできていたな
例:ダイエットに励んでいたな
など。
キーワードと言っても別に四字熟語などでキレイにまとめる必要はありません。
「自分の1年はこういうことを大事にしながらやってきた」
がわかればよいのです。
また、できなかったこともしっかりキーワードに入れましょう。
例:資格の勉強やるつもりだったのにできなかった
例:新しいことに挑戦したかったけど、とくになかった
たとえば、上記のようなキーワードなら「新しい学びへの挑戦が、足りなかった」なんてまとめでもいいかもしれません。
こうして洗い出したキーワードが、あなた自身の1年を表したものとなります。
そこには、大切にしてきたこと、大切にしたいこと、成し遂げられなかったことがあるはず。
結果的に、これがあなたのこの1年のクレドを示しています。
これを元に、継続させたいことは来年も継続し、改善したいことは来年新たなクレドとして設定します。
3.家族、友人などと振り返り会をやってみる
さいごに。
この一連を家族や友人と一緒にやってみると、より一層振り返りが深まります。
お互いに洗い出したキーワードを見せ合いながら、どんな1年だったかを振り返る。
人からはどう見えていたかの気づきもあるし、身近な人達が何を大切に生きているのかを知り合う機会にもなります。
ぜひ、一緒にやってみてください。
ちなみに、2022年の僕のクレドは。
・学ぶを楽しむ人である
・とりあえず、やってみる人である
・自利利他な人である
の3つです。
僕もこれから、じっくりと1年を振り返ってみようと思います。