教えてくれたのは……岩野上 幸生(いわのうえ こうせい)さん
東京で飲食店を複数手がける人気料理人。YouTubeチャンネルの「飲食店独立学校 /こうせい校長」では、さまざまな料理のテクニック、役立つ情報を発信。著書に『プロのコツでいつものごはんが100倍おいしくなるレシピ』(KADOKAWA)。
「ガーリックバター焦ししょうゆ餅」の作り方
お正月のお餅が残っているけど、醤油やきなこなど、定番の味付けに飽きてきた……という方は、いらっしゃいませんか? 今回は、プロの料理人であるこうせいさんに、いつものお餅とは一味違う「ガーリックバター焦がし醤油餅」の作り方を教わります。
ベースは砂糖じょうゆですが、そこにバターとガーリックが加わることで、コクと旨味がぐんと増し、やみつき必至の味わいに。ハマりすぎて、お家のお餅がすぐになくなっちゃいますよ!
材料
- もち…2個
- サラダ油…5g
- みりん…15g
- 濃口醤油…15g
- 砂糖…8g
- おろしにんにく…5g
- 有塩バター…1個
- 乾燥パセリ…適量
※「本みりん」とは
もち米、米こうじ、アルコールなどから造られています。食材の臭みを取ったり、煮崩れを防いだり、味をしみこみやすくする効果があり、火を通す料理に向いています。火を通さない料理に使う場合は、本みりんを火にかけて、アルコールをしっかり飛ばしてから使います。
※「みりん風調味料」とは
米、米こうじ、水あめ、その他の調味料などを使って造られた、みりん風の甘味料。みりん風調味料は、アルコールがほぼ含まれていないので、加熱しない和え物や、ドレッシングなどに向いています。本みりんの代用として使うこともできますが、みりん風調味料のほうが甘味が強かったりするので、分量の微調整が必要です。
1.調味料を混ぜ合わせておく
ボウルにみりん、醤油、砂糖、おろしにんにくを入れ、混ぜ合わせておきます。
2.もちを焼く
フライパンに油を引き、弱火にかけます。
油はねに注意しながら、もちを入れます。
ふたをして、3分間蒸し焼きにします。
ふたをすることで、もちの水蒸気によって、もちがふっくら焼き上がります。
強火にすると、もちの表面だけ焦げて、中まで火が通らない、ということになりかねないので、弱火で火を通していきます。時間がきたら、裏返します。
再びふたをし、さらに1分半~3分くらい、様子を見ながら焼いていきます。
もちの横の方が、ぷく~っと膨らんできたら火が入った合図です。
火を消してもちをいったん取り出し、フライパンの油をキッチンペーパーなどで拭き取ります。
3.もちにたれをからめる
同じフライパンに1の混ぜ合わせた調味料を入れ、中火にかけ、ヘラなどで混ぜながら煮詰めていきます。
砂糖が溶けて、このくらいになるまで煮詰めます。
弱火にしてバターを入れ、たれにとろみ、コク、風味をつけていきます。
バターが溶けてほどよくとろみがついたら、もちを加え、両面にたれをからめていきます。
照りが出て、もちにしっかりたれがからんだらOK。
4.盛り付ける
フライパンに残ったソースをかけて、パセリをふったらできあがり!
年配の方や子どもが食べる場合は、もちを小さく切って、噛みやすくしてくださいね!
もちを食べる前に水分を飲んでおくと、食道が潤って、すべりがよくなりますよ。
このガリバタもちは、日本人が食べ慣れている砂糖じょうゆがベースになっているので、馴染みのある味わいでもあり、とても食べやすいです。
とてもおいしいので、ついパクパク食べてしまいそうになりますが、もちはのどに詰まらせると大変危ないので、ゆっくり、よく噛んでお召し上がりください。