教えてくれたのは……管理栄養士の高杉保美(たかすぎほみ)さん
業界最大手プライベートジムにて栄養指導してきた管理栄養士・ヘルスビューティーアドバイザーの高杉保美さん。ご自身も半年間でマイナス15kgのダイエットに成功! 食事もお酒も楽しみながら、ゆるく健康的にやせられる「ずるやせダイエット」を提唱。YouTubeやメディアでも活躍中。
『ずぼら管理栄養士が教える ずるやせダイエット』(WAVE出版)
著者:高杉 保美
価格:1,540円(税込)
ダイエット中に気をつけたい“お酒の飲み方”
“お酒を飲むこと=太る”というイメージがあり、ダイエット中は飲酒を控える方も多いと思います。でも、お酒が好き、お酒の場が好きな方にとって我慢が続くのはつらいですよね……。
ダイエットしながらでもお酒を楽しむために、気をつけるべきポイントはあるのでしょうか?
高杉さん「アルコールの代謝は人ぞれぞれですが、基本的にはダイエット中は1日に3~4杯程度でとどめていただくのがおすすめです。
アルコールの血中濃度が高くなってしまうことで、食欲が増して暴食してしまうリスクも高くなります。また、肝臓に負担がかかることでビタミン・ミネラルを消耗しやすくなり、代謝が悪くなって太る原因につながるため、つい飲みすぎて酔っ払ってしまうのは注意しましょう。アルコールの血中濃度を上げないために、飲んだお酒と同量程度のお水を飲むとよいですよ。」
ダイエット向き・不向きのお酒はコレ
高杉さんによると、ダイエット中はお酒の種類の選び方にも気をつけるとよいとのこと。
ダイエット中に向いているお酒の種類は、「焼酎、ウイスキー、ジン、ウォッカなどの蒸留酒」だそうです。
高杉さん「蒸留酒は、糖質量がゼロなので太りにくいと言えます。ただし、上記のお酒はアルコール度数が高いので、水やお茶、ソーダなどで割っていただくのがよいですね。
逆にダイエットに不向きなのが、糖質量が多いビールや日本酒などの醸造酒です。糖質を多く摂取するとむくみやすくなり、脂肪の合成もしやすくなってしまいます。」
太らないためには「おつまみの選び方」も重要
お酒のお供に、こってりした油ものやスナック菓子をつい食べてしまう、という方も少なくないかもしれません。太りにくくするためには、おつまみの選び方も重要なポイントです。
ダイエット中にお酒を楽しむときのおつまみは、どんなメニューを意識するとよいのでしょうか?
高杉さん「お酒を飲む際は、肝臓でアルコールの代謝が優先されるので、食べ物の糖質や脂質が脂肪として蓄積されやすくなります。また、アルコールによってビタミン・ミネラルが不足するので、翌日の代謝が低下しやすくなり太りやすくなることも。そのため、米、麺、小麦粉が使われるもの、揚げ物などは太りやすいので避けましょう。
ビタミン・ミネラルは、肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質源に多く含まれているので、高たんぱくなメニューを意識して選んでいただくのがおすすめです。野菜類、海藻類、きのこ類などは食物繊維やミネラル、ビタミンCなどが補えるので、積極的に食べていただくとよいですよ。」
ダイエット中におすすめ「簡単おつまみレシピ」3選
今回は、高杉さんおすすめのダイエットおつまみレシピを3つ教えていただきました!
いずれも、上記で紹介したダイエット中のおつまみに適した食材を使った簡単レシピです。
「しらすぶっかけ冷奴」
絹豆腐にしらす(30g)をのせ、お好みで醤油をかけます。
「枝豆ペペロンチーノ」
ゆでた枝豆をにんにく(1片)、塩、鷹の爪、オリーブオイル(大さじ1)で炒めます。市販のペペロンチーノソースでも代用可です。
「鶏むね肉の塩麹焼き」
鶏むね肉(150g)に塩麹(大さじ1)を加えてもみ込み、30分ほど漬けます。フライパンに油を熱し、中火で両面焼きます。
お酒の種類や、おつまみに使う食材の選び方を意識することが、お酒もご飯も楽しみながらダイエットをするコツ! 好きな時間を我慢しすぎず、心に余裕をもってダイエットを楽しめるといいですね。