育成に困る新人のタイプ5つ
新人を育成していて困ってしまうのは、どんなタイプの人でしょうか。
まずは、特徴やタイプを整理してみましょう。
常に指示を待つ受身スタイル
「新人だから何をしたらいいかわからないのだろうな」とは思うのの、自分から動こうとする姿勢が一切見られないと、ちょっと残念に思ってしまいますよね。
のろのろ仕事。ゆるアマ仕事。雑仕事
スケジュールの感覚がゆるすぎたり、誤字脱字が多数あったり、途中までで止まっていたり、指示とは違う内容になっていたり……。思わず「ど、どうした?」と言いたくなってしまうかも。
「やらされてます」感がムンムン
「“本当はやりたくないけど”という気持ちがあふれでちゃってますよー」と言いたくなるくらいに「やらされてます」感が漂ってきちゃうと、教えているほうもやる気を失ってしまいそう。
休憩と退社に対するモチベーションは、しっかり高め
休憩は、時間いっぱいにたっぷりと確保して、退社時間が迫ってくるとソワソワ。そのモチベーションを業務にも向けてもらえると助かるのですが……。
素直じゃない
注意されると、言い訳したり、正当化をしたり。できていないところを認めて、できるようになっていってほしいのに、指摘しにくくて……。
……などなど、いろんなタイプがいそうですね。
「なんとかやる気になってもらわなくちゃ!」と焦るお気持ちもよーくわかりますが、人は、自分のことを変えようとしてくる人に対しては、ついつい抵抗したくなるもの。ですからまずは、相手を理解してみるところから始めてみましょう。
あの新人がやる気がないように見える理由とは?
常識や価値観が違う
「常識がない」のではなく、「常識が違う」のかもしれません。
育ってきた世代も、経験してきたこともまったく違う人同士、「当たり前」だと思っていることも、「いい」と思っていることも、きっとまったく違います。
職場や仕事を大切にしていないのではなく、「大切なものが違う」のかもしれませんね。
コミュニケーションスタイルが違う
たとえば、Z世代と呼ばれるような、スマホやSNSが子供の頃から身近にあった若い世代の人達の中には、面と向かってのコミュニケーションより、画面上のコミュニケーションのほうが得意という人もいそうです。コミュニケーションのスタイルが違うことで、お互いの気持ちが伝わりづらいこともあるかもしれませんね。
想像していたイメージと違った
入社前に抱いていたイメージと入社してからの現実にギャップを感じて、ネガティブな感情を抱いてしまうことを「リアリティ・ショック」と言うそうです。入社直後の今の時期は、「働くこと」の現実に向き合っている真っ最中なのかもしれませんね。
プライドの高さは、自己肯定感の低さ
実は、プライドの高さと自己肯定感は、反比例するものです。
自己肯定感が低いと、傷つくことから自分を守りたいという気持ちが強くなるので、失敗しそうなことや恥をかきそうなことにチャレンジしていくことが難しくなります。素直さや積極性が見られないのは、自己肯定感とも関係があるかもしれません。
やる気はあるが、それが見えにくい性格
たとえば、内向的な性格の人の中には、人と話すことや電話対応等は苦手だけど、集中力が高く、黙々と努力をすることは得意、という人もいるでしょう。あるいは、自分のペースを守ることを大切にしているタイプなどでも意欲的に見えない場合があるかもしれません。
実は、相手も困っているのかも
少しでも社会人経験があれば、今何が必要なのか、考えれば見えてくるような場面でも、まったく社会人経験がないとそうはいかない場合もあります。質問も思いつかないほどに困っている、わからない、ということもあるかもしれませんね。
いかがでしたか。
「とにかくやる気がない!」と思っていたあの人の言動も、背景を想像してみることで少し印象が変わってくるかもしれませんね。
次回は「やる気がない新人への対処法」を一緒に考えてみましょう。