腸活をすると何がいいのか?
一般的に、腸の状態をより良くするために行う食事や運動のことを総じて「腸活」といいます。ヨーグルトやキムチ、納豆などの発酵食品を摂ったり、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促すストレッチポーズや有酸素運動をするというのが代表的な方法です。
私たちのお腹の中には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3つの菌が存在します。この3種類の菌は、それぞれ2(善玉菌):1(悪玉菌):7(日和見菌)の割合でお腹の中に存在している状態が理想的といわれています。
日和見菌とは
善玉菌と悪玉菌はなんとなく善悪でイメージがつきやすいですが、日和見菌については「よくわからない」という方もいるのではないでしょうか。日和見菌は、善玉菌が優位なときは善玉菌の味方をし、悪玉菌が優位なときは悪玉菌の味方をするという非常に厄介な存在です。
また完全悪のイメージを持たれやすい悪玉菌も、私たちが食べた肉類などタンパク質を分解して便にする働きを持っているため、完全にゼロになってしまうのは良くありません。
老廃物が溜まった腸に起こるデメリット
腸の動きが悪く老廃物を外に出せないお腹になってしまうと悪玉菌が増えていき、次のような不調が起こり始めます。
- 慢性的な便秘になりやすい
- 便やおならの匂いがキツくなる
- すぐに疲れてしまう
- 下痢や軟便を繰り返す
- 憂鬱な気分を引き起こす
- イライラしやすくなる
- 睡眠の質が落ちる
もし現在このような症状で悩んでいる方がいたら、すでに腸内環境が悪化傾向になっている可能性があります。ですが、きちんとアプローチすれば次第に回復していきますので、過剰に不安がることはありません。
ヨガポーズで腸活をするメリット
ヨガのポーズは深い呼吸とともに行うため、腸と関わりが非常に深い自律神経も自然と整います。また呼吸によって血中を新鮮な酸素がたっぷりと巡ることで血流が促され、体の内側から温まるのを感じられます。肉体と精神の両面から腸活にアプローチすることができるのは、ヨガポーズならではのメリットです!
腸活ヨガポーズのやり方
今回のご紹介するヨガポーズは「片足のガス抜きポーズ」です。より効果的に行うためにも、必ず右足から行うようにします。その理由は、人間の体は消化の流れが右から左へ向かって進むから。それでは、さっそくやり方をチェックしましょう!
- 足を伸ばして仰向けになり、アゴを軽く引く
- 右膝を両手で抱える
- やや圧迫感を感じるくらい、膝頭を胸の下に近づける
- 圧迫を感じている右の下腹部を膨らませるように呼吸する
- できるだけゆっくりとしたペースで、5~6回呼吸を繰り返す
- 同じ動きを左足でも行う
ポイント
呼吸が早いと取り込む酸素の量も少なくなってしまいます。できれば「4秒で吸って6秒で吐く」くらいのイメージで、一呼吸に合計10秒ほど時間をかけて行なってみてください。
まとめ
腸活と聞くと難しく考えがちですが、自分に合った方法を実践すればみるみる効果を感じることができます。ぜひ色々な方法を試して自分に合った腸活法を見つけてみてくださいね!