電気代を少なく抑えられている家庭の「休日の過ごし方」とは
電気料金の値上がりのために、少しでも電気代を安くしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。「電気代を少なく抑えられている家庭」の休日の過ごし方には特徴があるものです。
ここでは、これまで1000件以上の家計相談をお引き受けした経験から、「電気代を少なく抑えられている家庭の休日の過ごし方の特徴」を紹介します。
「電気代が平均よりも高い」と感じる人は、良かったら参考にしてみてくださいね。
(1)家族そろってリビングで過ごす時間が長い
休日の過ごし方として、家族がリビングに集まり一緒に過ごす時間が長い家庭と、それぞれの個室でそれぞれの時間を過ごすことが多い家庭では、やはり電気代には差が出るものです。
家庭の事情もあり、それぞれの個室で過ごすことがやむを得ない場合もありますが、それぞれの個室で照明やエアコン、テレビなどを同時に利用すれば、やはり電気代が高くなってしまいます。
電気代が平均より少ない家庭では、「意識して休日に利用している家電はリビングにある家電だけにしている」というご家庭もあるほどです。
また、一般的にリビングは、もっとも日当たりが良い場所にあるというご家庭も多いので、電気代の節約に積極的なご家庭では、「リビングで過ごすことで照明をつける時間が短くなる」ということを意識している場合もありますよ。
(2)さまざまな家電を使いすぎない
休日には、忙しい平日にはなかなか楽しめなかった趣味に時間を費やすという人も多いでしょう。
このような休日の楽しみにつながる趣味があることはすばらしいことですが、家族がそれぞれに家電を使わなければできないような趣味がある場合は、やはり電気代は高くなりやすい傾向にあります。
反対に、空いた時間の過ごし方として、家電を使う頻度が少ないご家庭ほど、やはり電気代は少なく済ませられる傾向があります。
電気代が平均より少ない家庭では、日頃から使う家電の量が少ないからこそ電気代が少なく済ませられているということもできます。
平日は仕事や学校で不在にしている時間が長いにも関わらず、電気代が平均よりも高いと感じるのであれば、休日に使っている家電の量から、電気を使いすぎていないかを確認してみましょう。
休日だからこそ使っている家電が多すぎる場合は、いくつかの使用を控えることでも、節電につながります。
(3)つけっぱなしに気をつける
電気代が平均より少ない家庭では、休日を過ごす場合でも、電力のオンとオフをしっかり分けているという人が多く見られます。
なかには「つけっぱなしにした方が節電になる」という家電もあると思いますが、そのような家電を除き、電気代が平均より少ない家庭では、外出している間は消しておいた方が節電になると思われる家電は積極的に消す習慣があります。
日頃から節電に関心が高く、「一日中、家にこもっているだけでは電気代がかかりすぎる」と感じる人のなかには、日のさす日中には、消せる家電はしっかり消した上で、休日はアウトドアのスポーツなどを楽しむ人もいます。
反対に、日頃から節電に関心がない人は、出かける前につけっぱなしの電気がないか確認することも忘れたり、1日数回、用事があるときにしか出入りしない部屋のエアコンも常時つけっぱなしにしたりする人もいますから、電気代に無頓着な状況を作らないことが、電気代の節約には大切です。
(4)衣類の工夫をしている
普段は、仕事ではスーツを着ている大人や、学校では制服を着ている子ども達も、休日はゆったりとした服装でリラックスした時間を過ごすことが多くなりますよね。
過ごしやすい服装で気持ちの良い一日が過ごせていれば問題ないですが、ほんの少しの暑い寒いを日頃から服装などで調節する習慣がある人と、すぐにエアコンに頼ってしまう人では、やはり電気代に差が出ます。
暑い季節なら自然と薄着をし、寒い季節なら暖かい靴下やスリッパなどを履いて足元を温めたり、衣類などをさっと取り出せるところにしまってすぐに着たり、服装の工夫で少しの暑い寒いを調節すると、エアコンの設定温度も急激に上げたり下げたりする必要がなく、節電につながります。
また、このような暑い寒いの調節は1人ではできませんから、家族で取り組めるような習慣をつけておくことも大切です。
人によっては、日当たりの良い部屋、良くない部屋など、夏場と冬場で過ごす部屋を変え、エアコンの設定温度をこまめに調節している人もいるほどです。
電気代と生活費とのバランスも考えよう
今回は、電気代を少なく抑えられている家庭の「休日の過ごし方の特徴」について紹介しましたが、家計管理では、電気代だけでなく、生活費とのバランスを考えることも大切です。
上記のような過ごし方で、電気代を減らすことができても、その分外出する機会を増やしすぎて生活費が上がってしまうなど、別の費用がかかりすぎるようでは本末転倒です。
電気代だけに偏って節約をしようとするのではなく、生活費とのバランスも考えながら、できることから取り組んでみてくださいね。