教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
血糖値を急激に上げないことが大事!
病気の予防のために、毎回完璧な栄養のバランスが取れた食事を摂るのは難しいです。ただひとつ言えることは、血糖値を上げる食べ方は危険ということです。
血糖値を急激に上げることによって、血管が傷み、糖化しやすくなります。体がさびついて、病気になりやすくなるわけです。
今回ご紹介するレシピで、重要な食材はこちらのふたつ。
もやし
もやしといえば、お財布にやさしく、切る手間も必要ないお助け野菜です。発芽によって生まれる栄養素が詰まっています。
アスパラギン酸やビタミンB群が含まれるので、代謝をよくして、疲労回復に役立ちます。そのほか多数のビタミン、ミネラル、アミノ酸がバランスよく含まれます。
根っこには食物繊維が多く、頭の部分にはアミノ酸が含まれますので、丸ごと使ってください。
酢
もやしと酢を合わせることで、すばらしい効果を発揮します。特に食事の最初に食べることで、血糖値の上昇を防いだり、糖化予防にも役立ちます。
たっぷり作り置きしておくことで、1品追加することもできます。酢を使うことで、高血圧や内臓脂肪対策にも役立ちます。
「万能酢もやし」の作り方
酢やごま油の成分が糖化予防にも重要です。ぜひ、煮汁も活用してください。保存は、冷蔵庫で一週間、冷凍庫で1か月可能です。
加熱をしているので酢の角が取れて、食べやすくなっています。酸っぱいのが苦手な方にも食べやすい一品になっています。焼きそばやラーメンのトッピングにもおすすめです。
材料
- もやし……2袋
- 水……大さじ2
- ごま油……大さじ1
- しょうゆ……大さじ1
- みりん……大さじ2
- 酢(お好みの酢)……大さじ2
- 出汁の粉(顆粒出汁でも代用可)……小さじ2分の1
出汁の粉は、出汁パックの中身や顆粒出汁を使ってもOKです。
作り方
1.もやしをサッと水洗いして、フライパンに入れます。水、ごま油を入れて、中火から強火に火加減を調節し、ふたをします。火をつけて蒸気が上がってきたら、約1分蒸します。
2.約1分ほど経ち、もやしがしんなりしてきたら、酢、しょうゆ、みりん、出汁の粉を入れてます。混ぜ合わせて、味を馴染ませていきます。もやしに煮汁を絡ませるように全体にまんべんなく加熱します。
3.長く加熱すればいいというわけではないので、全体に煮汁が絡んだら火を止めてください。自然に粗熱が取れるまで置きます。
4.保存容器に煮汁も一緒に入れて、できあがりです。
酢もやしは、小鉢(大人の女性の手のひらサイズ)1皿分を食事の前に召し上がっていただくのがおすすめです。煮汁にはごま油や酢が入っており、血糖コントロールに役立ちます。
万能酢もやしにきゅうりやカニカマ、ラー油を加えて、中華風にアレンジするのもおすすめです。またツナ缶詰(適量)を加えるとグッとおかずに近づき、栄養バランスもよくなります。アレンジするときは、煮汁を大さじ2程度加えてください。
ハムや野菜を加えることで、タンパク質食材と野菜が一緒に摂れます。お好みのアレンジ方法を楽しんでください。
いかがでしたか? 血糖値のコントロールをする「酢もやし」をご紹介しました。ベジファースト、タンパク質ファーストといった、食べる順番を変えるだけでも効果が発揮できます。ぜひ、作ってみてください。
▼詳しい作り方は動画で確認できます。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。