40代女性にイチオシ「体と心がととのう」旬の秋野菜でつくる“栄養満点レシピ”

料理・グルメ

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2023.11.22

今秋は夏の猛暑や雨不足の影響により、野菜の価格が高騰しています。平年を上回る野菜の価格に、やむをえず買い控えてきたという方も多いのではないでしょうか。しかし、今が旬の「秋野菜」は比較的価格が安定しており、夏の疲れを癒し、来たる寒さに備えるなどの体にうれしい効果があるんだそう。そこで今回は、野菜の料理家である西岡麻央さんに、秋野菜の効果や秋に食べたい、身体と心が『ととのう』サラダについて教えていただきました。

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教えてくれたのは……野菜の料理家・西岡麻央さん

西岡麻央氏画像

料理研究家の井上絵美に師事し、エコールエミーズ・プロフェッショナルコースにてディプロマを取得。現在はCM、広告、雑誌、Webなどで野菜を使ったレシピの提案を中心に活動している。野菜を使って心と体を整える栄養満点レシピ、ベストな体型をつくための野菜の取り入れ方は日々研究、開発中。

体が「ととのう」旬の秋野菜

「秋野菜」の効果とは?

秋野菜画像出典:www.photo-ac.com

さつまいも、ごぼう、しいたけ、しめじなどの「秋野菜」は、からだにエネルギーをたくわえる効果のある野菜が多く、夏の暑さからくる疲労を回復したり、寒くなる冬に向けて風邪をひきにくくなることが期待できるんだそう。

今秋は長引いた酷暑の影響で、野菜の価格が高騰しています。
しかし実は、夏野菜のトマトやピーマンなどと比べ、秋が旬の「ごぼう」や「さつまいも」は全体的に昨年より値が下がっているんです。
旬の野菜を摂ることで、この季節に必要な「栄養補給」と「節約」を同時に叶えることができますね!

心とからだが「ととのう」3つのポイント

1.旬食材の効果を取り入れよう

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旬な野菜は、季節ごとに豊かな味わいがあり、季節特有の効果を持ち、栄養が豊富なんだそう。
季節ごとの主な野菜と効果は以下の通りです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

●春:眠っているからだを起こす効果のある野菜が多い
例)アスパラガス、たけのこ、さやえんどう、新玉ねぎ

●夏:からだを冷やす効果のある野菜が多い
例)トマト、ゴーヤ、なす、きゅうり、ピーマン

●秋:からだにエネルギーをたくわえる野菜が多い
例)さつまいも、にんじん、しいたけ、しめじ

●冬:からだを温める効果のある野菜が多い
例)だいこん、白菜、ねぎ、ほうれん草、小松菜

2.食材の香りを楽しもう

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食材がもつ香りには、人の心に影響を与えるものも。
香りまで楽しむことで、イライラを抑える効果や心を落ち着かせる効果、交感神経の活性化が期待できるんだそう。

●セロリ:独特の香り成分であるアピインには鎮静作用があり、イライラを抑える効果が期待できる

●生姜:食欲増進や消化機能向上が期待できる

●柑橘系:柑橘系の香りと味は交感神経を活性化させ、気分を高揚させる

●お茶(日本茶、紅茶、ウーロン茶):心を落ち着かせる効果がある

3.色のパワーを活かそう

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緑や白、紫、黄色、橙、赤など、野菜にもたくさんの色がありますね。
実は、その日の気分や目標に合わせて色を取り入れることで、パフォーマンスを高める効果が見込めるんだとか。

●白:鎮静、紫:落ち着き・優雅、黄:明快・楽しい、茶:陽気・落ち着き

「秋野菜」を使ったレシピをご紹介

「秋野菜」を使った、身体と心が『ととのう』サラダのレシピを、西岡さんに教えていただきました。

西岡さん「きのこやごぼうなど秋の旬食材を使っています。きのこはグリルし、チキンや雑穀や豆と合わせることで、お食事感がUP。 また、交感神経を活発化させる効果が期待できるレモンの香りがアクセントになります。全体的にきのこやチキンなど茶色の食材を使っているため落ち着く気分になることも期待できます」

きのことチキンのサラダの作り方

秋野菜画像

【材料】(1人分)

・サラダチキン……40g

・椎茸……1個
・しめじ……25g
・エリンギ……10g

・生黒きくらげ……10g
・雑穀……20g(もち麦や玄米などお好みの穀物1種類でもOK)
・豆類……20g(市販のミックスビーンズが便利!)
・自家製ごぼうチップス……3g(市販のものでもOK)

・サニーレタス……80g
・パプリカ……20g
・トレビス……10g(お好みで)

・ハーブソルト…少々
・レモン…1/8個

※お好みのきのこ1種類でもOK
(カロリー:316kcal/たんぱく質:12.9g/脂質:21.3g)

【下準備】
1.ごぼうの皮は、丸めたアルミホイルなどで優しく撫でるようにして汚れを取ったら、長さを10cm程度に切り、ピーラーでスライスし、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。フライパンに油をひいて熱したら、ごぼうを入れて綺麗なキツネ色になるまで加熱します。取り出して油を切ったら塩をふります。

2.きくらげは、熱湯で30秒程度加熱して取り出し、粗熱をとります。

【作り方】
1.椎茸は傘と軸を分けて、傘の部分は薄切りにし、軸は手で縦にさきます。しめじは根元を切ってバラバラにします。エリンギは2~3等分の長さに切り、それを幅1cm程度の薄切りに、きくらげは細切りにします。

2.フライパンに油をひいて熱したら、1を入れてしんなりするまで炒め、ハーブソルトで味をととのえる。

3.ボウルに2とサラダチキンを入れたらしっかりと混ぜ合わせる。

4.サニーレタス、トレビスは食べやすい大きさにちぎり、パプリカは薄切りにします。

5.器に4を入れたら、3と雑穀と豆類を乗せて、くし形に切ったレモンを添え、ごぼうチップスを乗せたら、和風ドレッシング(市販など)をかけます。


旬の野菜には、その季節ならではの体の困りごとに対応してくれる、不思議なパワーがあるんですね。今の季節、体には「長く続いた暑さや急激な気温変化による疲労」が蓄積されている状態です。疲労感の軽減と、間もなく来る冬の寒さに対応するため、この時期の献立にはぜひ積極的に「秋野菜」を取り入れてみてくださいね。

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著者

鈴木杏

鈴木杏

研究機関の秘書を経て、現在は子育てしながらライターをしています。夫の影響でアウトドア好きになり、今ではキャンプ歴も20年に!キャンプに関する情報や生活に役立つ情報をお届けしていきます。

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