さつまいもの栄養
ほくほくとした食感と、ほほが緩むような甘さがあと引くさつまいも。
その秋冬の味覚は、腸内環境を整える 「食物繊維」抗酸化作用のある 「ビタミンC」「ポリフェノール」など、健康と美容によい栄養がギッシリ。
そしてその多くは「皮」に含まれていて、むいてしまうと少しもったいないことに。また、水にさらすことで流れていく成分もあり、以下のポイントをふまえて調理したいところです。
1. 皮ごと食べる
皮には「食物繊維」「ビタミン」「ミネラル」「ポリフェノール」など、多くの栄養が “ギュッ”と集中しています。
硬く乾燥した焼き芋の皮などは食べにくいですが、普段の調理ではできるだけ「皮ごと食べる」ことを意識したいところです。皮をむかないと「時短」にもなるので、むしろ調理が楽になりますね。
2. 切ってすぐに調理する
さつまいもを切ると出る「アク」は、実は美容にいい「ポリフェノール」。
変色をしてしまいますが食べても問題はなく、むしろ積極的に取りたいもの。通常するような「水にさらしてのアク抜き」は、その成分が流れてしまうので、できれば控えたいところです。
そこでさつまいもを、材料の最後に切ってすぐに調理することで、アクがまわり変色するのをかなり防いでくれます。
以上の2点をふまえて、さつまいもを皮ごと切ってすぐに調理する、スパイシーな炒め物を作っていきましょう。
さつまいものスパイシーカレー炒め
材料
・さつまいも(5mm幅いちょう切り)……200〜300g
・ カレー粉……小さじ1
・ しょうゆ……小さじ1
・ 塩こしょう……少々
・ 差水……100ml
・ ごま油……大さじ1
・ パセリ ……適量
【作り方】
1. さつまいもをカットしたらすぐに、フライパンで熱したごま油で炒めます。
2. 少し色味がついたら差水を入れてフタをし、中火で蒸し焼きにします。
3. さつまいもに火が入ったらフタを取り、水を軽く飛ばします。
4. 3にカレー粉、しょうゆを入れてよく混ぜ合わせ、塩こしょうで味を整えます。
5. 皿に盛り、パセリなどを散らします。
今回はさつまいもの栄養成分と、皮ごと丸ごと食べるレシピをご紹介いたしました。
ポイント
- さつまいもは「皮」ごと調理する
- できるだけ水でアク抜きしない
- さつまいもは最後に切って、すぐに調理する
皮が苦手な方は、半分ほどピューラーでむくなどすると食べやすいです。無理のない範囲で、おいしく栄養までいただきたいですね。
<参考>
「新・野菜の便利帳 健康編」 名取貴光監修