来院する患者をみて感じた。医師視点での「幸せそうな人の特徴」

心と体

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2024.03.06

共働き夫婦が多い現代、日々やることが多くて幸せを感じられない人も多いのではないでしょうか。今回は、心と体の両方の健康を大切にされている、内科クリニックの院長鳥越勝行さんに、日々多くの患者様を診られている中で感じた「幸せを感じられている人の特徴」を教えていただきました。

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教えてくれたのは……健康塾クリニック院長 鳥越勝行さん

鳥越勝行さん

日本内科認定医、日本循環専門医専門医。健康塾クリニックの院長。患者様の幸福度をあげることを最優先に治療。頭が痛いという患者様を診て頭痛薬を出すのは普通ですが、抱えている悩みまでヒアリング。医療は社会貢献と考え、患者様の声をよく聞き、笑顔でお帰しすることを大切にしている。

幸せを感じられていない人の悩み

40代の女性は、子育てに家事、仕事などで多忙です。更年期にかかることもあり、体調やメンタルも不安定になりやすいと感じます。また近年では食材の高騰、少子高齢化、年金2000万円問題など、将来への不安も大きいのではないでしょうか。

不安を感じる女性出典:stock.adobe.com

気分の落ち込みやイライラ。不眠、倦怠感などの症状が続いて来院される方がいらっしゃいます。不調を誰にも相談できず、症状により買い物に行けなくなるなど、生活に支障が出てからはじめて来院されるのです。

生活に支障をきたすとますます不安が強くなり、悪循環になります。

幸せを感じられている人の特徴

適度な運動、健康的な食事を実践している方は、不安が少ないように思います。

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趣味や習い事、地域活動などの人と関わるグループ活動をしている人も、生き生きとしていますね。このような方は、周りに相談できる人がたくさんいるようです。またグループ活動をすることで「自分だけが」というネガティブな感情が、うまくコントロールされているのではないかと考えています。

慢性疾患をかかえて通院されている患者さんでは、自分の病気を受け入れて、過度な不安を感じずにうまく付き合っている方は前向きな人が多いです。

誰でも幸せを感じられる

女性出典:stock.adobe.com

「これをしたら幸せ」というような、幸せの定義はありません。ひとによって幸せを感じるコトモノは異なります。ですから、誰でも幸せを感じることはできるのです。

人は幸せを感じることに鈍感で、不幸には敏感です。このため、たくさん幸せを感じるようになるためにはトレーニングが必要。

まだ起きてもいない未来のことを今起きているかのように心配しすぎるのはやめましょう。そして、毎日の生活の中で少しずつ幸せを感じるようにトレーニングをして、自分が不幸だという思いを少しずつ手放していくのが大切です。

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