教えてくれたのは……小林青果株式会社さん
創業以来70年以上にわたり、北九州中央卸市場にて青果の生産者と小売店舗のバイヤーを結ぶ仲卸業を営む小林青果株式会社。九州各県だけでなく、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届けしている。安全で安心できる食品の提供はもちろん、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼を大切にしている。
糖尿病の予防や改善に「野菜がもたらす効果」とは
前回の記事では、”糖尿病予防に役立つ食べものとは?意外と知らない「ただしい健康知識」”をご紹介しました。
今回はその中でも、野菜のもたらす効果と、糖尿病予防や改善に役立つ食べ方のポイントを教えていただきます。
野菜がもたらす効果とは?
野菜に含まれる食物繊維は、血糖値の急激な上昇を防ぎ、インスリンの感受性を高めることが期待できます。
また、野菜は低カロリーで栄養価が高く、体重管理にも役立ちます。これは糖尿病のリスクを減少させるだけでなく、すでに糖尿病を患っている人々の症状の改善にも役立ちます。
「糖尿病の予防や改善」に役立つ食べ方
どのように調理する?注意ポイントも合わせて解説
糖尿病の予防や改善に役立つ野菜の摂り方には、いくつかの”ポイント”があります。
まず、野菜は多く摂取しても問題ありませんが、調味料の量には注意が必要です。
ドレッシングやマヨネーズなどの調味料を過剰に使用すると、野菜の健康効果を打ち消してしまう可能性があります。
また、野菜は生でも加熱してもよく、食物繊維を摂取するためにはどちらの形でも効果的です。
ただし、加熱することで量を多く摂ることができるため、特に食物繊維の摂取量を増やしたい場合は加熱野菜がおすすめです。
食べる順番は?
糖尿病の食事療法においては、食べる順番も重要です。
食物繊維に富んだ野菜を先に食べることで、食後の血糖値の上昇を抑制し、HbA1cの低下や体重減少につながることが報告されています。(HbA1cとは糖尿病のリスクを判別するための指標)
この食べる順番ダイエットは、糖尿病予防や改善において抑えておくべきポイントです。
具体的にどんな野菜がよいの?
糖尿病に良いとされる具体的な野菜は、特に、緑黄色野菜(ほうれん草、小松菜、ブロッコリーなど)や、キャベツ、大根、キュウリ、ナス、玉ねぎ、ごぼうなどです。
これらの野菜は、血糖値の上昇を抑制することや、満腹感を与えて過食を防ぐことにも期待ができます。
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糖尿病の食事療法における野菜の摂取は、単に血糖値を管理するだけでなく、全体的な健康状態の改善にも役立ちます。バランスのよい食事と、適切な生活習慣を組み合わせることで、糖尿病の予防と改善に大きな一歩をふみ出すことができるでしょう。