原因が「日焼け止め」なの知らなかった…。洗濯で“白シャツがピンクに変色”する意外な理由【洗濯の基本】

家のこと

2024.07.16

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。白い服の汚れが気になったとき、塩素系漂白剤を安易に使うのは注意が必要です。実は、日焼け止めに含まれる成分が塩素系漂白剤に反応すると、ピンクに変色してしまいます。

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ピンクに変色する原因は「紫外線吸収剤」

日焼け止め出典:www.photo-ac.com

汗や水で落ちにくいように作られた日焼け止めは、服に付着した場合、洗濯後も残ることがあります。ジェルタイプや乳白色の日焼け止めの場合、汚れを落とせているか確認することもできません。うっかり漂白剤を使うと、大変なことに…!

日焼け止めを漂白剤につけるとどうなる?

塩素系漂白剤が紫外線吸収剤と反応すると、一瞬でピンクに変色してしまいます。

変色は戻せる?

もみ洗いで戻せる

生地自体が変色したのではなく、「残った日焼け止め成分」が反応しているため、日焼け止め成分を落とせば変色が戻ることがあります。

日焼け止めには、保湿成分として油分が含まれるため、油分に強いメイク汚れ用の専用洗剤台所用中性洗剤を使用しましょう。

変色した生地に洗剤をたっぷり塗り、5~15分ほど待ってから優しくもみ洗いします。その後、すすいで色が残っていれば、再度洗剤をつけてもみ洗いします。この時、ゴシゴシこすり洗いすると生地が伸びたり傷んだりするので注意しましょう。

日焼け止め使用時、洗濯で気を付けるべき3つのこと

変色を引き起こす紫外線吸収剤は、下地やファンデーションなどの化粧品にも含まれていることがあります。UV効果のあるコスメを使用する際も同様に注意しましょう。

1.油分汚れに強い洗剤を使って落とす

油分汚れに強い洗剤で洗う

日焼け止めは汗や水で落ちにくいように作られており、油分を多く含みます。そのため、水洗いだけでは落とせません。油分汚れに強いメイク汚れ用の専用洗剤や台所用中性洗剤を使用しましょう。

2.時間経過による黄ばみに注意

時間が経った後の変色に注意出典:www.photo-ac.com

繊維の奥に入り込み落としきれなかった日焼け止めは、時間が経つと黄色く変色します。肌に擦れる首元や袖口は、着用のたびに洗剤を塗布し、優しく揉むのが◎ 毎回は大変でも、シーズン終わりの衣替え前には必ず、日焼け止め汚れを落としましょう。

3.塩素系漂白剤は使わない

塩素系漂白剤は使わない出典:www.photo-ac.com

丁寧にもみ洗いをしても、手に残った日焼け止めが思わぬところについていることもあります。日焼け止めやUV機能のある化粧品を使用している場合、塩素系漂白剤の使用は控えましょう。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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