「幸福度が低い人」のSNSの使い方に共通する“3つの特徴”

カルチャー

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2024.09.19

上手に使えば、よりよいコミュニケーションをとることができるSNS。しかし、使い方によっては幸福度が下がってしまうこともあるのだそうです。心理学や脳科学に詳しいマインドトレーナー田中よしこさんに「幸福度が低い人のSNSの使い方の特徴」について教えていただきました。

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教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。

幸福度が低い人のSNSの使い方「3つの特徴」

SNSを開いた瞬間、友人の華やかな投稿や、誰かの成功話が目に飛び込んでくることはありませんか?そんなときに「私にはこんな生活ができない」「自分の人生は何か足りない」と感じることが増え、気分が沈んでしまうこともあるかもしれません。

自信を失ってしまうことが重なったときは、SNSが心を苦しめるツールになることもあります。今回は、「幸福度を下げる人」のSNSの使い方の特徴を解説します。

1. 「比較」ばかりする

スマホを見る女性出典:stock.adobe.com

SNSで他人の投稿を見たときに、つい自分と比較してしまうことはありますよね。
私たちの脳は差を見つけると、それを埋めようとする習性があります。幸福度が低い人は、他人の成功や幸せな瞬間を見て「自分に足りていないもの」と結びつけて認識しまうことが多いのです。

カリフォルニア大学の研究には、SNSで頻繁に他人と比較する人は自己評価が低くなり、幸福感が低下する傾向があることが示されています。これは、無意識のうちに「他人は私よりもよい生活をしている」と感じてしまい、幸せで恵まれている状況にもかかわらず、「何かが足りない」「自分は恵まれていない」というとらえ方になってしまうということ。

スマホを見る女性出典:stock.adobe.com

SNSは「見てもらいたい」「知ってほしい」と思っている人たちが、加工をしながら投稿できるものです。日々の素晴らしさや感謝すべきことに気づかせてくれる投稿もたくさんあります。自分が心地よいと思うものを選択して見る習慣をつけましょう。

2. 「承認欲求」にとらわれている

SNSをする女性出典:stock.adobe.com

自分の投稿への反応に振り回されてはいませんか?
反応が気になるのは、「いいね」の数やコメントが自分の価値を証明するものだと感じているからです。

特に、自信がない状態のときは誰かから認めてほしいといった思いが強くなり、他人からの承認が不可欠だと感じることがあります。幸福感が低い人は、承認欲求が満たされない場合に強いストレスを感じる傾向があり、期待どおりの反応が得られないと自己否定に陥りやすいです。SNSでの承認欲求が満たされないと脳内のストレス反応が増加することが、ハーバード大学の研究でも分かっています。

スマホを触る女性出典:stock.adobe.com

自分自身が「いいね」を押すときを考えてみましょう。投稿に「いいね」をするのは、その人に価値があるから押しているわけではなく、投稿を気に入ったからではないでしょうか。また、何もアクションをしなかったときも同じです。その人の価値を認めていないからではなく、ただ単に投稿に対してアクションをしなかっただけだと思います。

「私が投稿したいから投稿した」だけ。投稿への反応は相手の自由であり、自分の価値とは無関係です。これを理解することで、自分の幸福を守ることができます。

3.「長時間」使用する

スマホを見る女性出典:stock.adobe.com

SNSは、心理学や脳の習性を研究して飽きない工夫がこらされているため、人が長時間見てしまうようにできています。そのため、少しのつもりで見始めたものが、気づけば長時間を費やしてしまい、ほかの重要な活動を犠牲にしてしまうことがあります。

スマホを使う時間が増えることで睡眠時間や家族との時間が削られ、結果として幸福感が低下する可能性があります。スタンフォード大学の研究では、SNSに多くの時間を費やす人ほど幸福感が低く、日常生活の満足度が低いことが明らかになっています。

SNSと上手に付き合っていくことが大切

SNSは便利で楽しいツールですが、使い方によっては幸福感を損なうことがあります。重要なのは、SNSに振り回されず、自分自身のペースで利用すること、そして目的をもって使うことです。自分にとってプラスになる使い方ができるように工夫していきましょう。

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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