未開封なら「製造後3年」はもつ
リップクリームを含む化粧品の使用期限は、「製造から3年間」と言われています。
この理由は、品質が安定している化粧品については、薬機法により使用期限を表示しなくてもよいとされているからです。
しかし、これはあくまでも“未開封”の場合。すでに使っているリップクリームに関しては、保管状況や状態によって寿命を見極める必要があります。
リップクリームを買い替えるタイミング
未使用のリップクリームであれば、製造時期がいつか分かれば“捨てどき”を判断できます。
問題なのは、使用済みのリップクリームの場合です。使いかけのリップクリームは、次のような状態が見られたら寿命のサイン。肌トラブルを引き起こす可能性がありますので、使用を中止しましょう。
1.においに違和感がある場合
なんともいえないイヤなにおいがした場合は、リップクリームが古くなっている証拠です。わたし自身も、失くしたと思ったリップクリームが見つかり、試しに使ってみたところ納豆のようなにおいがした苦い経験があります。
油分を多く含むリップクリームは、使い始めとともに酸化がすすみます。雑菌が増殖すると、においとなって現れることは少なくないため、においに違和感がある場合は処分しましょう。
2.変色した場合
リップクリームの色が変わるなど、見た目があきらかに変化している場合は使用NGです。
使い始めてから時間が経ったリップクリームは、油分と分離して変色するケースが多いです。
リップクリームの根本はきれいでも、先端が変色していたら寿命のサイン。ためらわず新しいものに取り替えましょう。
3.使用感が悪い場合
唇にすべらせてみて、ザラつきを感じる場合は使用を控えてください。
使用感が落ちたリップクリームは、酸化によって変質している可能性があります。前とは塗り心地が大きく違うのなら、それはまぎれもない捨てどきです。
保管の仕方にも気をつけて
リップクリームは保管状況や環境によって、劣化のスピードが増します。
未開封・使用済み問わず、温度変化が激しく湿度が高い場所に保管することは避けましょう。車内に置きっぱなしもNGです。
また、体温でリップクリームが温まる場合がありますので、ポケットに入れて携帯しないよう気をつけてください。