ハンドクリームは使用期限の記載がない
基本的に、ハンドクリームを含む化粧品には、使用期限の記載がないケースがほとんどです。化粧品は品質が安定してるため、薬機法により使用期限を記載しなくてもいいとされています。
とはいえ、しだいに劣化するもの。どのメーカーの商品も「製造から3年間」の品質は保たれているものの、この期間を超えると酸化によって劣化がすすみます。つまり、ハンドクリームを含む化粧品の使用期限は3年が目安です。
ハンドクリームの使用期限については、製品に記載のある「製造時期」を見て確認できます。
こちらのコスメデコルテのハンド美容液は、裏面に書かれている「G1」が製造時期。調べてみると、2021年7月に作られたものなので、製造からすでに3年2ヵ月が経過しており、使用期限を過ぎていることが分かります。
製造番号はメーカーによって異なるため、まずは表記を見つけて、公式サイトなどで製造日を確認しましょう。
開封したハンドクリームの「寿命のサイン」
未開封の場合は3年程持ちますが、使用済みとなれば話は変わってきます。お手持ちのハンドクリームに次の変化が見られる場合は、使用を避けましょう。
1.分離している
製造から時間が経つと、水と油が分離してハンドクリームの質感が変わります。テクスチャーを出して、2色に分かれている場合は使用を控えてください。
2.変色している
あきらかに変色している場合も、使い続けるのはおすすめできません。色が変わるということは、ハンドクリームが変質している証拠です。
3.においに違和感がある
ハンドクリームは香りつきのタイプもたくさんありますが、少しでも「においが違う」と感じたら、それは劣化のサインです。
異臭を放っている場合はもちろん、においに少しでも違和感があれば買い替えましょう。
ただしく保存すれば寿命はのばせる
基本的に、開封してもハンドクリームがすぐに使えなくなることはありません。保管場所や環境によって、半年~1年半ほど持ちます。
ただし、ふたがきちんと閉まっていなかったり、温度変化が激しく直射日光があたる場所に置いたりするのはNG。ハンドクリームはすぐに劣化します。
開封済み・未開封とわず、高温多湿の場所を避けるのは大前提。温度・湿度ともに一定な風通しのよい場所で保管すると、劣化の速度はゆるやかになります。
保存場所や環境にも注意して、できるだけ早めに使い切るよう心がけましょう。