教えてくれたのは……株式会社ドラゴン教育革命代表 坂田聖一郎さん
愛知教育大学教育学部卒業後、東京NSC9期に入学。同期だった現在「しずる」村上純とコンビを結成するも解散。愛知教育大学大学院に入学。大学院生の傍ら、定時制高校で非常勤講師として国語を教える。卒業後、愛知県豊田市の正規教員として小中学校に勤務。2020年7月には「株式会社ドラゴン教育革命」代表取締役に就任。2022年「ままためコーチング塾」をスタート。
40代女性がパートナーと別れる理由TOP3
これまでに多くの女性の悩みに対してコーチングを行ってきた坂田さん。夫婦の離婚問題やパートナーとの別れに関する相談も少なくないそうですが、40代女性で一般的に多い「別れの理由」にはどのようなことが挙げられるのでしょうか。
- 価値観や考え方の違い(子育てへの考え方など)、性格の不一致
- 借金などを含む経済的な理由
- DV・不倫等の相手の問題行動
坂田さん:統計をとったわけではないですが、上記の3つの理由が多いと思います。40代は結婚してから離婚に至るまでに、夫婦間でネガティブな感情を溜めてしまっていていることが少なくありません。コミュニケーション不足が少しずつ積み重なって耐えられなくなった結果、離婚という形で関係が終わることが多いという印象です。
パートナーとの別れを考えている友人への「NGワード」
友人がパートナーとの別れを考えているときに、相談を受けることがあるかもしれません。そのような場合、声のかけ方にはコツがあるのだと坂田さんは言います。つい言ってしまいがちですが、控えたほうがよい「NGワード」があるとのこと。シチュエーションにも気をつけるとよいのだそうです。
坂田さん:別れようかどうしようか迷っている人に対して、「別れたほうがいい」「別れないほうがいい」と伝えることは、聞き手のジャッジが入ってしまっています。別れる、別れないは本人が選択することです。質問された場合は別ですが、まずはじっくりと友達の話を聴くことが大切です。
別れを選択するというのは、いろいろな点で勇気のいること。相手の話を聴くことなく発言してしまうと、「こっちの不安が分からないから言えるんだ」と感じてさせてしまうかもしれません。
また、このような話題はグループで話すのにはふさわしくないと思います。複数人の会話になると、パートナーが悪者に見えてしまうことがあるためです。別れを考えていても、パートナーを悪者扱いしたくないと感じる人もいます。1対1など少人数で話を聴くようにするとよいでしょう。
「大切な時間を過ごしていたこと」に共感して寄り添う
最後に、別れを考えて悩んでいる友人への適切な寄り添い方を伺いました。
坂田さん:別れを考えるときに伴う、悲しい、寂しい、悔しいなどのネガティブな感情が生まれるのは、その人がそれだけ大切な存在であったということ。ネガティブな感情が出てくるのは、その人と深く関わり合った証です。「それだけ悩んでいるということは、それだけ大切だったんだね」といったような声のかけ方が適しているのではないでしょうか。
人と深く関わることを避けている人やできない人もたくさんいる中で、人との関わりをもてること自体が素晴らしいことなのです。この点を踏まえて、しっかりと聴いてあげられるとよいですね。