“親が子どもに謝る”のはアリ?伝え方を間違えた時の対応「決めつけで叱るのはNG!」

家族・人間関係

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2025.03.19

こんにちは。家事シェア研究家の三木です。 子育てをしていると、ついパッと口にしてしまって、間違ったことで叱ってしまうなんてこともあります。そんなとき、「親が子どもに謝るべきか?」ともどかしく思うことはありませんか? 僕は親が素直に謝ることは、子どもの成長にも良い影響を与えると思っています。では、どのように謝るのがよいのでしょうか?

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親としての威厳?プライド?それより大事なこと

小学校に向かう娘出典:stock.adobe.com

以前、こんなことがありました。

旅行先で買ってあげた土産物のルービックキューブ。娘はすごく気に入って、学校にも持っていってたのです。

ルービックキューブ出典:stock.adobe.com

学校ではルービックキューブの大会があるのですが、すごい勢いで回すのでお土産用だとその勢いに耐えれなそう。「大事に使うんだよ!」と伝えていたのですが、ある日帰って来るなり「接着剤ある?」と。案の定、ルービックキューブを割ってしまったのです。

「ほら! 雑に扱うから壊れちゃうんだよ」とブツブツ叱っていたのですが、詳しく壊れたときの状況を聞いてみると、低学年の子に貸して欲しいと頼まれて貸したところ、手をすべらせて落としてしまったとのこと。さらに当たりどころが悪く、割れてしまった。
まあ、そもそも学校へは大会仕様の物を持っていけばよかったわけで、持っていかなければよかったって話なんですが。

それにしても、あたかも娘自身が雑に扱っていると決めつけるように叱ってしまいました。
こんなとき、あなたならどうするでしょうか?

「こんなこともあるから、学校に持っていっちゃダメって行ったんだよ」と言うこともできます。それだって間違っていないでしょう。でも、ぼくは「事情を詳しく聞く前に叱ってごめんね」と謝りました。

決めつけで叱らない

決めつけで叱らない出典:stock.adobe.com

この失敗から僕が親として学んだのは、決めつけで叱らないということです。

親は子どもに関してたくさんの情報を持っています。ですが、それが親自身の勘違いを助長させてしまうことがある。

「この子は前も〇〇があった。だから今回も〇〇してしまったに違いない」「この子の正確は〇〇。だから〇〇という失敗をしてしまう」などなど。

ですが、そうやって決めつけで叱られると子どもは本当に思っていることを親に言えなくなります。すると、ますます親の決めつけは、まるで正しいことかのように親自身を思い込ませてしまう。
だからやはり、まずは何があったのか、なぜ失敗してしまったのかをちゃんと最後まで聞いてから、何を叱るかを考えるべきです。

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「言い訳」でもいい

決めつけで叱らない出典:stock.adobe.com

何があったのかを聞いていると、「言い訳しない!」とピシャリと言いたくなることがあります。

ですが、そもそも「言い訳」と「失敗した理由」を厳密に切り分けて話すなんて、大人だってできません。

たとえば大事な会議に遅刻してしまったときに「道が思いがけず渋滞してしまって……」というのを「言い訳するな!」なんて言われたらもう、他には理由なんてなかったりします。

子どもにしてみれば「理由を話せ」と言われてるから話しているのに「言い訳するな」と言われたら、何を話せばいいかわかりません。そして、「親が納得しそうな理由」を探し始めてしまうんです。それって、最悪な関係です。

だから「言い訳」でいいんです。最後までちゃんと話しを聴く。友達のせいにしたり、自分は悪くないと言い張ったりいろいろでしょう。でも、そこから情報を把握して「本人が改善するべき点はどこか」に焦点を絞って叱ればいいのです。

間違えてしまったら、親だって素直に謝る

親も素直に謝る出典:stock.adobe.com

もし子どもの話を聞いて、自分が間違っていると感じたら、素直に謝る。そのときに「君の話し方がわかりにくいから、勘違いしたんだ」などと自分は悪くない、というようなそれこそ「言い訳」はしてはいけません。

親だって人間です。間違えることなんていくらでもある。ですが、大事なのはその後。間違いを認めて素直に謝る。こうすると、子どもも「素直に謝るとはどういうことか」を学ぶキッカケになります。

親が間違ってしまったとしても、それだって親子にとって大きな学びになります。
しっかり素直に謝ることを意識してみましょう!

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』がある。

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