1. みそ
みそは保存が効く調味料のイメージがありますが、実は温度や湿度によって発酵が進んで、風味が落ちてしまうことがあるので注意が必要です。特に夏場や暖房の効いた部屋では、常温保存で色が濃くなったり、味が変化する場合も……。気温が上がるこれからの時期は、冷蔵保存が安心です。
ちなみに、味噌は未開封であっても冷蔵保存がベスト。5~8℃の低温で保管すると、変色や風味の低下するスピードが遅くなって劣化しにくくなりますよ。
さらに長持ちさせるのなら、冷凍がおすすめ。みそは冷凍しても固まらないので、凍らせても使い勝手は変わりません。
2. ちりめんじゃこ
カルシウム豊富で常備菜として人気の「ちりめんじゃこ」。どちらかというと乾物に近いため、常温でも傷みにくいイメージがあります。
しかし、常温で置くのはNG! ちりめんじゃこは温度や湿度に弱く、常温保存だと劣化するおそれがあります。塩気が強くて乾燥した食品ではありますが、保存する上で“適度な乾燥”を保つことが大切。未開封であっても、風味が落ちたり傷んだりする可能性がありますので、必ず冷蔵庫に保存しましょう。特に暖かい季節は要注意です。
すぐに使い切らないときは、みそ同様に冷凍保存もOK。小分けにしておけば、使いたい分だけ取り出せて便利です。
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3. お米
お米は袋に入ったまま、キッチンの隅に常温で置いていませんか? じつはこれ、虫の発生やカビの原因になりやすいNGな保存法なんです。特に気温と湿度が高くなる時期は、知らない間に虫がわいてしまうことも。未開封でも安心できないのが、お米の落とし穴です。
お米が高い今、ムダなく大切に食べ切るには保存方法がとても大事。購入後はすぐ密閉容器に移し、冷蔵庫で保存するのがベストです。冷蔵庫の野菜室はお米の保存にも適した温度なので、スペースを作って定位置を確保しましょう。
「未開封だから大丈夫」は思い込みかも?
保存方法ひとつで、食品の鮮度やおいしさは大きく変わります。今回ご紹介した3つの食品は、たとえ未開封でも冷蔵庫での保存が正しいです。今日からでも見直せる小さなくふうで、大切な食材をムダなくおいしく使い切りましょう。