1.どんな暮らしがしたいか具体的にイメージする
何となく片付けたい、スッキリとした暮らしを送りたいといった、漠然としたイメージから一歩踏み込んで、具体的にどんな暮らしがしたいかイメージしていくことが大切です。
例えば、キッチンでの食事作りに、ストレスを感じていて時間がかかっていると感じているのだとしたら、「食事作りに掛ける時間が最小限になって、食事作りを楽しめるキッチンにしたい」や、毎朝の洋服選びに時間がかかっているのであれば、「洋服選びにかける時間が最小限で、楽しい時間になるクローゼットにしたい」というように、片付けたその先にどんな時間を過ごしたいか……をイメージしていくと、自然とどんな風に片付けをしていけばいいのか、行動ベースに落とし込むことができるようになります。
忙しい日々の中の暮らしのモヤモヤを見逃さず、ていねいに拾い上げて自分がどんな暮らしがしたいか、しっかりと向き合ってみてください。
2.あってもなくてもいいモノを減らす
どんな暮らしがしたいか具体的にイメージしたら、実際にモノと向き合い必要なモノ、大切なモノを選んでいく作業を進めていきます。その際、まず真っ先に、あってもなくてもいいモノを減らすことからはじめてみてください。
なんとなく持っているモノ、あってもなくてもいいモノと、その家のモノの総量は比例するといわれています。今の暮らしに必要なモノ、大切なモノだけに囲まれた暮らしは、思っている以上に身軽で心地よいものです。持っていることで暮らしが豊かになるモノを選ぶ作業を楽しんでみてください。
3.モノをむやみに増やさない習慣を
たくさんの情報が行きかう今の時代、おしゃれなモノや便利なモノがどんどん視界に入ってきます。広告に踊らされてついつい買ってしまいそうになるのをこらえて、モノをむやみに増やさない習慣をつけましょう。新しく家にモノを入れる際は、「本当に必要なモノか?」「家に代用できるモノはなかったか?」としっかりと吟味した上で、本当に必要なモノだけを購入するようにしましょう。
しっかりと吟味することを繰り返していくことで、自分にとって大切なモノ、必要なモノを見極める自分軸が育っていきます。この繰り返しを続けていくことで、自分自身の暮らしそのものを楽しみ、慈しむことができるようになっていきます。
「小さな暮らしに整える」ために、実践してきたことをご紹介しました。3人の子育てをしながら片付けの仕事をしてく過程の中で、さまざまなモノ、コトに優先順位をつけながら、小さな暮らしに整えることを実践してきました。大切にしたいモノ、コトを大切にするには、「小さな暮らしに整える」ことは必須でした。あなたが本当に大切にしたいモノ、コト、時間は何か? ご自身に問いかけながら、整えてみてください。