お風呂場の換気扇は「24時間運転」を
結論から言うと、お風呂場の換気扇は“常時運転”が基本です。これは、2003年に建築基準法が改正され、24時間換気が義務付けられたためです。
「シックハウス症候群」などの健康被害を防ぐためにも、換気システムはまわしっぱなしにすることを前提としています。
もちろん、窓開けなどの自然換気も大切ですが、換気扇があればより空気の入れ換えがスムーズです。
換気扇の“つけっぱなし”にはこんなメリットも!
お風呂場の換気扇を24時間運転すると、シックハウス症候群を防ぐ以外にもたくさんのメリットがあります。
1.湿気によるカビの発生を防げる!
お風呂場の大敵と言えば、なんといっても「カビ」。カビは湿度が70%を超えると一気に増殖しやすくなります。
そこで役立つのが換気扇。お風呂は湿気がこもりやすい場所ですが、換気扇をつけっぱなしにすることで、浴室内がカラっと乾くんです。湿気や水気がなくなれば、カビの発生をぐんとおさえることができます。
2.建物が長持ちする
湿気がたまると困るのは、カビだけではありません。湿度が高い状態が続くと、建材そのものの劣化も進みます。壁や天井の内部に水分が付着したままになれば、断熱材が痛んだり、木材が腐りやすくなったりするリスクもあるのです。
大切な家で長く暮らし、劣化による高額な修繕費を防ぐためにも、お風呂場の常時運転はコスパのよい対策と言えます。
電気代よりも価値がある「換気習慣」
換気扇を24時間つけっぱなしにすると、電気代が心配になる方もいるでしょう。しかし、実際のところは、1か月400円ほど。
もちろん機種によって異なりますが、湿気をそのままにした場合のリスクを考えれば、換気扇をつけたままにする方が効率的です。
とくに夏場は、高温多湿な環境でカビが生えやすい季節。毎日の“換気扇つけっぱなし”の習慣でカビ対策を行いましょう。ぜひ今日からぜひ実践してみてくださいね。