1. 洗浄力が落ちる
フィルターが詰まると水流が弱まり、洗剤や水が全体に行き渡りません。
汚れが残ったり、ニオイが取れにくくなったりする原因に。
対策:毎回の「サッと手掃除」で糸くずを放置しない

濡れたままの糸くずを放置すると雑菌が繁殖しやすいため、“洗濯の最後に手で取る”習慣をつけることが大切です。
この1分の習慣だけでも、洗浄力の低下を大幅に防げます。
2. 衣類へのゴミ再付着
捕まえた糸くずが水流に逆戻りし、黒い服やタオルに白いカスが付着。
せっかく洗ったのに「前より汚れて見える」状態になってしまいます。
対策:月1回は「ぬるま湯+歯ブラシ」で徹底ケア

毎回の手掃除に加え、月に一度はしっかり洗浄を。
ぬるま湯の流水でやさしく洗い、目詰まりがある場合は柔らかい歯ブラシで網目をなぞるように汚れを落とします。
黒ずみやカビが見える場合は、塩素系漂白剤で徹底除菌しましょう。
3. 黒カビ・雑菌の繁殖
湿ったままのフィルターは、カビや菌の温床に。
放置すると洗濯槽裏や排水ホースに菌が広がり、衣類からイヤな臭いがするようになります。
対策:掃除後は“完全乾燥”が鉄則

掃除したフィルターを濡れたまま戻すと洗濯槽内の湿度が高まり、黒カビを招くことも。
風通しのよい場所でしっかり乾燥させてから戻しましょう。
4. 排水不良・エラー停止
糸くずが排水ホースやポンプに流れ込み、排水が詰まると「途中停止」「水漏れ」「E03(排水エラー)」などの警告が出ることも。
対策:フィルター掃除と一緒に排水口チェック

フィルターを掃除するタイミングで、半年に1回は排水トラップやホースも確認を。
糸くずや髪の毛がたまっていたら、ピンセットやブラシで除去します。
水漏れやエラーの早期発見にもつながります。
5. 洗濯機の寿命を縮める
詰まりによってモーターや排水ポンプに余分な負荷がかかると、部品の摩耗が早まり寿命が短くなります。
Panasonicや日立の取扱説明書でも「定期的な清掃を怠ると性能低下・異音・故障の原因になる」と明記されています。
対策:月1回は「洗濯槽のお手入れ」でトータルメンテ

フィルター掃除だけでなく、月1回は「洗濯槽クリーナー」を使って槽全体を洗浄しましょう。
槽を清潔に保つことで、モーターの負荷を軽減し、洗濯機全体の寿命を延ばせます。
糸くずフィルターの掃除を怠ると、洗浄力低下や臭い、排水トラブル、寿命短縮など、デメリットばかり。
月1回のぬるま湯洗いで、清潔と洗濯機の長持ちがどちらも叶います。
小さなメンテナンスが、大切な家電を守るいちばんの近道です。
