くすんだ“枕カバーやタオル”の「10年ものの黄ばみ・加齢臭」が落ちる“つけ置き洗濯術”「驚きの復活」

家のこと

2025.11.04

洗濯研究家の平島利恵です。枕カバーやヒートテック。使い続けているうちに、黄ばみやニオイが気になる……というお悩みはありませんか? 頑固な汚れも、つけ置き洗いならリセットできる場合があります。今回は、おじいちゃんの家にあった、黄ばみを通り越して茶ばんだ枕カバー、10年モノのヒートテック、バスタオルを実際に洗ってみました。加齢臭も染みついた衣類が、どのくらい綺麗になるのか……。実際にご覧ください!

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蓄積した古い汚れは落とせる?

蓄積汚れで茶色くなった枕カバー

実際に洗う前の状態を見てみると、枕カバーは黄ばみを超えて茶ばんでおり、ヒートテックもかなり汚れが残っていました。
この茶ばみは、皮脂や汗の汚れが蓄積し、空気に触れ、酸化した汚れです。切ったリンゴの断面が茶色くなるのと同じ現象です。
加齢臭のニオイもかなり気になります。

バスタオルも、くすんでいます。でもこのようなタオルを使い続けている方は、意外といらっしゃるかもしれません。

くすんだ印象のバスタオル

実際に10年ものの蓄積汚れを落としてみた

蓄積汚れを落とすつけ置き洗い

普段の洗濯では落ちない頑固な汚れには、洗浄力の高い強いアルカリ性粉洗剤を使用します。

お湯に洗剤をしっかり溶かし、30分~1時間(汚れがひどい時は1晩)つけ置きをしてから洗濯機にかけます。
お皿の油汚れがお湯を使うと落ちやすくなるように、衣類に蓄積した皮脂汚れも、お湯を使う方が汚れ落ちが良くなるのです。

つけ置き洗いは、ほったらかしでOK。
夜つけて、朝洗濯機にかけるだけなので、忙しい方に取り入れてほしい洗濯術です。

つけ置き洗いの成果をチェック!

1回目のつけ置きで、30〜40分つけ置きしただけで、かなり汚れが落ちました!

1回目のつけ置き結果

さらにもう1回つけ置きをすると、ニオイも消え、見た目もスッキリ!


目に見える変化を感じることができるので、やりがいがあります。2回目洗濯結果

バスタオルも完全に汚れを取り除くことはできませんでしたが、色が少し蘇り、嫌な臭いがなくなりました。

バスタオルのつけ置き後

バスタオルをつけ置いた洗浄液はこんな色に! これが全部、蓄積汚れです。

バスタオルの蓄積した汚れ

なぜ真っ白に戻せないの?

なぜ1度で汚れを落とし切れないのか

洗剤は、汚れを浮かせて落とす働きをします。
しかし、古い汚れは空気に触れ酸化し、繊維に固着しているため、すべての汚れを浮かせきれないこともあります。
また、時間が経過すると繊維そのものが傷んで変色してしまうことも。これは元の色には戻せません。

バスタオルの黒ずみは、黒カビであるケースもあります。
だからこそ、汚れが固着する前にリセットするのが理想的です。

つけ置き洗いのタイミング

つけ置き洗いのタイミングとは?

汚れが気になるとき、早めにつけ置き洗いをしましょう
皮脂・汗の汚れは時間が経つと酸化し、黄ばみます。汚れが固着すると落としにくくなってしまいます。

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汚れが蓄積する前にこまめに洗おう

枕カバーやヒートテックなど、蓄積した汚れや染み込んだ加齢臭も、つけ置き洗いなら簡単にリセットできます。
たまにスペシャルケアをすることで、寝具や衣類がキレイになり、気分もよくなります。
ほったらかしで良く落ちる「つけ置き洗い」で汚れを徹底リセットしてみませんか?

▶︎ もっと詳しく知りたい方は動画もご覧ください

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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