「みそ汁」にいれると腸がよろこぶ。“皮”に食物繊維とビタミンCがたっぷりな食材とは?

料理・グルメ

2025.12.02

冬が近づくと、体は自然と「温めて守る」モードに入り、巡りや消化がゆらぎやすくなります。そんな時期にうれしいのが、体をやさしくあたためてくれる“野菜の汁もの”。 なかでも大根は、皮にもうま味と栄養が詰まった、冬の頼れる根菜です。 今回は、大根・しめじ・小松菜を“皮ごとまるっと”使ったみそ汁をご紹介します。

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皮にはおいしさと栄養がたっぷり

大根出典:stock.adobe.com

大根は、じつは“皮”の部分にもうま味や栄養が詰まっています。

外側の薄い皮には、寒い季節を元気に過ごすために蓄えられた成分が集まっていて、上手に使うことで風味も栄養もまるごと楽しめます。

食物繊維

大根の皮には、身よりも食物繊維が多めに含まれています。皮ごと調理すると腸の動きを助けてくれ、ほどよい歯ごたえが満足感にも。冬に乱れがちな体のリズムを整える小さなサポートになります。

ビタミンC

ビタミンCは水に溶けやすく、皮の近くにも含まれています。皮をむかずに使うことで、この大切なビタミンをできるだけムダなくとれます。

辛味成分(イソチオシアネート)

皮の近くには、大根らしいピリッとした辛味のもとになる成分(イソチオシアネート)も含まれています。この成分には抗酸化作用があり、火を通すと辛さがやわらぎます。

“皮をむかずに使う”だけで、手間が減り、栄養も逃さず、風味もよくなるんです。

皮ごと大根のみそ汁 (調理時間:10分)

大根のみそ汁

材料(2人分)

・大根……100g(厚めのいちょう切り、皮ごと)
・しめじ……4分の1パック(ほぐす)
・小松菜……1株(ざく切り)

・水(もしくはだし汁)……400ml
・みそ……大さじ1と2分の1〜2
・ごま油……適量

作り方

1. 大根の下準備
 大根は洗い、皮ごと厚めのいちょう切りにする。しめじは手でほぐし、小松菜は4cm幅にカットする。

下準備

2. 具材を煮る
鍋に水としめじを入れ、火にかける。沸騰したら大根を加え、中弱火で3分ほど煮る。

具材を煮る

3. 小松菜を加える
小松菜を入れて、1分ほどさっと火を通す。

小松菜を煮る

4. 仕上げ
火を止め、みそを溶き入れる。好みでごま油をほんの少し垂らすと、香りとコクが増す。

できあがり

皮ごと調理で、おいしさも“巡り”も

大根の皮は、加熱するとほんのり甘みが増し、汁に深みが出ます。しめじのうま味、小松菜の青い香りが重なり、シンプルなのに満足感のある一杯に。

体が冷えやすい季節、「皮をむかない」「煮るだけ」で、心も体もふっと軽くなるようなみそ汁をどうぞ。

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著者

山田 直

山田 直

神奈川の写真学校卒業後、作家活動をしながら横浜でホテルサービス勤務。3.11の地震を契機に仕事を辞め、ヨガとマクロビオテックを学ぶ。 後に、オーガニックレストランのキッチンに入り、重ね煮と出会う。その野菜の美味しさに深く感動。学びを深める。 現在は、東京、横浜、湘南エリアにてヨガ講師の仕事ヨガをメインに活動し、イベント、WSにて、重ね煮やオーガニックの料理を伝えている。

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