なぞの溝の正体は「グルービング」
道路に刻まれた細かい溝は、正式には「グルービング」と呼ばれています。もちろんデザインではなく、きちんと意味があります。
雨の日でも安全に走行するためのもの
グルービングを施工する主な目的は、雨の日でも車が滑りにくくすることです。
路面に水が溜まるとタイヤが水の上を滑るような状態になりやすく、ハンドル操作が不安定になります。グルービングの溝があれば、水の逃げ道ができてタイヤが地面をとらえやすくなるのです。
ちなみに、どの道路でもグルービングが付けられているわけではありません。施工されていることが多いのは、高速道路や横断歩道の手前です。交通量の多い道路でも見かけることがあります。
縦溝と横溝の違い
グルービングには、縦溝のものもあれば横溝で施工されている場合もあります。
縦溝は道路に溜まった水をスムーズに排水しやすく、雨の日でもタイヤが安定して安全に走行できるメリットがあります。横風を受けやすい道路や陸橋では、縦溝のグルービングによってタイヤの接地性が高まり、安定性の向上が期待できます。
一方で横溝も、縦溝と同じような役目があるほか、タイヤから振動が伝わりやすいため、居眠り運転を防止する目的も。
このように、「縦溝」と「横溝」を使い分けることで、より安全に走行できるくふうが施されているんですね。
何気ない道路にも、ちゃんと理由がある
毎日当たり前のように使っている道路ですが、よく見ると安全のためのくふうがたくさん詰まっています。グルービングもそのひとつ。目立たない存在ですが、雨の日も、忙しい日常も、静かに私たちを守ってくれている大切なものです。
こうした道路で見かけるなぞの正体を紐解いていくと、より安全運転に対する意識が高まります。道路の溝を見かけたら、「そういえば、これって大事な役割があったな」と思い出してみてください。


