学校の「巾着」をヒントにすると、忘れものが減る

子どものころ、ランドセルには体操服袋や上履き袋などの巾着が入っていたのを覚えています。
当時は当たり前だと思っていましたが、大人になってから見方が変わりました。
きっかけは、子どもが小学生になったときです。「箸」は細長い袋に入れて持ってくるようにと書かれていました。そこには、こんな文言が添えられていたのです。
「指導上の理由から、あえて箸袋を使用しています」
はじめは、よく意味がわかりませんでした。ところがある日……。空っぽの箸袋を見て、翌日の準備をしていた子ども自身が「あ、箸を入れ忘れている」と気がついたのです。
そのとき、「巾着そのものが、忘れものを防ぐための仕組みだったんだ」とわかりました。
この考え方をバッグ収納に取り入れてみたら、探しものも忘れものもぐっと減ったのです。
今回は、私が実践している収納のコツをご紹介します。
「1アイテム=1ポーチ」が基本
学校に持っていく巾着は、「物の指定席」の役割をしていました。大人の持ちものにも、この考え方が応用できます。
私が意識しているのは、「1アイテム=1ポーチ」収納です。
例えば、忘れがちなリップには細長いポーチを用意。

レシートやチケット、領収書などの紙類をまとめるには、お薬手帳ケースを使用しています。こちらはセリアで購入したものです。

硬いので中身が折れないことや、ゴムバンドで留められる点などがお気に入り。

タオルハンカチはクリアポーチに。濡れてもバッグの中を汚しません。あえて定位置をつくることで、洗ったあとに入れ忘れるのを防ぎます。

財布はそのまま入れます。すぐに使えないと困るからです。けれども、鍵はこまごましていてバッグの中でなくしやすいので、キーケースを用意しています。

エコバッグは忘れやすいので、これも専用のポーチに入れておくことで持ち忘れを防げます。

例外1 一緒に使うものはまとめる
ただし、毎回一緒に使うものや、同じ役割のものは「1アイテム=1ポーチ」にこだわらなくても大丈夫。
例えば、ノートとペンのように「書くとき」に必ずセットで使うものは、同じケースにまとめたほうが便利。「ペンを忘れて書けない」ということがなくなります。

絆創膏と頭痛薬は、同時に使うことはありませんが、どちらも「痛みを軽くしたいとき」に使うものなので、まとめたほうがわかりやすくなります。

このように、「どんな場面で使うか」で考えてみると、セットにするべきものがわかります。
例外2 毎日持ち歩く「1軍アイテム」を決めておく
忘れものを防ぐために、もう一つ意識していることがあります。
それは、毎日持ち歩く「1軍アイテム」を決めておくことです。
このとき、もっとも大切なのが、「個数」を把握しておくこと。
私の場合は、

・財布
・キーケース
・タオルハンカチ
・名刺入れ(頭痛薬入り)
・薄型ファイル
この「5つ」がバッグに入れる1軍アイテムです。大きなバッグを使うときは、バッグインバッグに5つまとめて管理します。

逆に、ICカードや筆記用具など、毎日持たないものもあります。
急いでいるときは、とにかく「1軍アイテムが5つすべてあるか?」を確認すれば、最低限困りません。
帰宅後も「1軍」とそれ以外を分ける
バッグ収納は、帰宅後まで続いています。
毎日使う1軍アイテムは、まとめてボックスへ戻せば十分です。
一方、それ以外のアイテムはざっくりまとめず、「1アイテム=1収納」の考え方で、それぞれに定位置を作っています。
というのも、以前はざっくりまとめて収納していましたが、なにがどこにあるかわからなくなってしまったのです。全体が見渡しづらく、不要なものも溜まりがちでした。
これが以前の収納です。なにがどこにあるのか、わかりません。

ざっくり収納は1軍アイテムだけ。
それ以外のアイテムは、基本的に、1カ所=1アイテムになるように仕切りや箱で分けます。すると、ひと目ですべてを把握できます。

子どものころの巾着が教えてくれたのは、「確認しやすい仕組み」を作ることでした。
この考え方は、大人になった今も暮らしの中で役立っています。
