教えてくれたのは……石原 新菜(いしはら にいな)先生

イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、健康ソムリエ理事。クリニックでの診察のほか、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。
40年近く続ける「人参りんごジュース」で一日のスタート
私が朝のルーティンとして欠かさず続けているのが、“人参りんごジュース”です。幼い頃からの習慣で、気づけばもう40年近く飲み続けています。
材料(1人分)
- 人参……2本
- りんご……1個
作り方
人参もりんごも皮はむかず、ヘタを取ってそのままジューサーにかけます。搾った後は、免疫ケアにも役立つとされる「にごり酢」を少し加えるのが私流の飲み方です。
この組み合わせがとてもおいしく、毎朝の定番になっています。人参の風味はありながら、りんごの甘みが加わることで飲みやすく、パックのジュースとは違うフレッシュなおいしさが楽しめます。朝から元気をチャージできる大切な一杯です。
「続けやすさ」と「無駄なく楽しむ工夫」が長続きのコツ
人参りんごジュースは、ミキサーではなくジューサーで作るのがこだわりです。低速ジューサーは栄養素を壊しにくいと言われていますが、時間がかかるというデメリットもあるため、続けやすさを優先して一般的なジューサーを使っています。
さらに、搾った後のかすは、カレーに加えて煮込んだり、パンと一緒に焼いたり、オリーブオイルをかけてサラダにしたりするなど、無駄なく使うこともできますよ。
毎日続ける「健康を支える食習慣」5つのポイント
昼食や夕食は和食中心のメニューで、納豆やぬか漬け、味噌汁などの発酵食品を毎日取り入れることを意識しています。特別なことをするのではなく、無理なく続けられることを大切にしています。
1.冷蔵ぬか床で無理なく続ける「発酵食品」習慣
ぬか漬けはここ2年ほど食べ続けており、冷蔵庫で管理できるタイプのぬか床を使っています。毎日のお手入れが必要なく、3日に1回程度かき混ぜるだけなので、忙しくても続けやすいのが魅力です。
きゅうり、ナス、人参、キャベツなど定番の野菜はもちろん、夏はオクラを漬けるのもお気に入り。漬けた野菜だけでなく、周りについたぬかも一緒に食べています。腸活によい「米ぬか」を取り入れるのと同じような感覚で、ぬか漬けを楽しんでいます。
2.旬を感じられる「魚料理」を中心に
食事のメインは、刺身や焼き魚などの魚料理を基本にしています。魚は胃にも重たく感じにくく、季節ごとの味わいを楽しめるところも魅力です。
3.もずくや梅干しなど、シンプルな和の食材を取り入れる
夕食には、もずくを食べることも習慣のひとつです。もずくには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。
乾燥もずくを水で戻し、にごり酢をかけてシンプルに食べるのがお気に入りの食べ方です。そのほか、梅干しなど昔ながらの和の食材も日常的に取り入れています。
4.おつまみは「和食居酒屋メニュー」を選ぶ
ビールに唐揚げやポテトフライを合わせるのもおいしいですが、そうした組み合わせはカロリーの摂り過ぎにつながりやすく、腸内環境にも負担をかけてしまうことがあります。そのため、お酒を楽しむときのおつまみは、枝豆や漬け物など、和食居酒屋のようなメニューを選んでいます。
5.体を温める「生姜紅茶」を毎日の一杯に
飲み物は、真夏でも「温かい生姜紅茶」を飲むようにしています。生姜に含まれるショウガオールには、血流をサポートして体を温める働きが期待されており、冷え対策や巡りを意識した習慣のひとつです。また、紅茶に含まれるポリフェノールも健康をサポートする成分として注目されており、生姜紅茶は毎日のケアにぴったりの一杯です。
「自分の定番を決める」ことが無理なく続けるコツ
50代前後になると、女性ホルモンの変化による髪や肌の悩み、筋肉や骨の変化など、さまざまな体の変化を感じやすくなります。だからこそ、極端なダイエットをするのではなく、まずはバランスよく食べることを大切にしてほしいと思っています。
私の患者さんを見ていても、お菓子や甘いラテ、ケーキなどを習慣的に食べている方は多く、食生活を少し見直すだけでも変化につながっていきます。また、食事のバランスを整えながら、軽く運動を取り入れることが、健康的な体づくりには欠かせません。
年齢とともにシワやシミが増えるのは自然なことですが、「健康で元気」という前向きな気持ちがある人は、いきいきとして若々しく見えるものです。
忙しい日こそ「シンプルな食事」を意識
忙しい日でも健康的な食生活を続けるためには、自分の中で「これを基本にする」という定番を決めておくことが大切です。味噌汁は、だしから丁寧に取らずに味噌を溶くだけでも作れますし、納豆のようにそのまま食べられる食材も便利です。
忙しい日はご飯を用意しておけば、コンビニやスーパーのお惣菜を加えるだけでも、自然と和食に近い食事になります。
「あれを作らなきゃ」「これをやらなきゃ」と考えすぎず、シンプルにすることが長く続けるコツです。味噌汁を飲む、納豆を食べる、生姜を取り入れる、軽く運動するなど、自分の中でいくつか習慣を決めておくと続けやすいと思います。
楽しむ日を作ることも健康習慣のひとつ
もちろん、友人との外食や家族との食事、旅行などを楽しむことも大切です。楽しむときは思い切り楽しんで、その後また普段の生活に戻す。そんなメリハリをつけることが、体も心も健やかに過ごすための秘訣ですよ!









