人生が動く少し前、人は占い師を訪ねる
「私のところに相談に来るひとは、幸運期が近いひとが多いんですよ、なぜか……」
西洋占星術とタロットを用いて鑑定を行うシャムロック顕至さんは、そう言って穏やかに笑った。
仕事、恋愛、人間関係など相談内容はさまざまだ。しかし話を聞くと、そんな不思議な共通点があるという。
占いというと「未来を予知するもの」という印象を持つ人が多いだろう。
しかし顕至さんの話は少し違う。
「占いは未来を決めるものではなく、幸運期を迎える準備をするきっかけだと考えています」
その視点にまず驚いた。
「半年後が幸運期」と言われたら
取材中、顕至さんが何度も口にしていたのは「準備」という言葉。
「例えば、幸運期が半年先だと言われたら、『半年間をかけて成功に向けての準備ができる』ということ。今からできることを探せばいいんです」
今が良くなくても幸運期に備えて、資格を取る、会いたい人に会う、いつかはやりたかった習い事を始める……つまり、チャンスをものにするために、今から充分な準備をする、というわけだ。
「占いを人生のガイドとして、行動を起こすためのナビゲーションとして活用してもらえるといいですね」と、顕至さんは言う。
「自分の人生で実証してきましたから」
西洋占星術データが詰まった自作の資料を手にする
シャムロック顕至さん
そんな顕至さんは、30年以上銀行員として働いていた。
その後、占い師を志す中で「相談者の話をしっかり聞けるようになりたい」と考え、産業カウンセラーの資格取得にも取り組んだという。
西洋占星術やタロットを学ぶだけではなく、人の気持ちに寄り添う力を磨くための挑戦だった。
最も印象に残ったのは、こんな言葉。
「自分の人生を使って実証してきているので、占いには自信があります」
実は、2浪を経験し、「人生に絶望した」と感じていた頃、受験制度が変わった。
周囲が戸惑う中、顕至さんは数学で満点を獲得し志望校へ進学。文系で2浪していた自分が数学で100点を取る――。
「これ、一体どういうことなんだろう」
そう感じた出来事が、人生の流れや運命について考える最初のきっかけになった。
大学生活では、法律の勉強に勤しむ一方、偶然手にしたタロットカードに興味が湧き、独学で占いを学ぶ日々。学園祭では、「すごい!」「当たる!」と評判を呼び、100人ほどを占い続けた。
この経験から「法律では解決できない問題も、占いなら回避するアイデアや、乗り越えるヒントを与えられるのでは?」と考えるようになった。
実際には、自分の未来を20歳の時に占い「長男の誕生(人生で最も幸福な瞬間)」や「占い師への転身」も、その結果通りに叶った。まさに自らの人生で実証している。
誠実な姿勢と説得力のある言葉に、多くの相談者が信頼を寄せている、というのも納得だ。
「風の時代」は「好き」を深める時代
顕至さんは「風の時代」についても語ってくれた。
「支配される土の時代から、解放される風の時代へ流れは変化しました。今は好きなコトを見つけることが一番大切」
かつては肩書きや組織、立場が重視された時代。しかし、今は自分らしさや個性が求められる時代になった。
そして続ける。
「自分が大切にしていることや楽しいと思えることを、心を解放して突き詰めていくべき」
年齢や経験に関係なく、自分の「好き」と向き合うこと。その積み重ねが、人生を豊かにしていく。
占いは、人生を動かすためにある
顕至さんの占いは未来を言い当てることだけを目的としていない。
幸運期を知ること。
好きなことを見つけること。
自分の可能性を信じること。
その先にあるのは、人生をより自分らしく生きるための選択。
占いを信じるかどうかは人それぞれ。しかし、立ち止まったときに自分の未来について考えるきっかけだと捉えれば、心強い。
幸運期は待つものではない。
その日を楽しみにしながら、準備を重ねるもの。
シャムロック顕至さんの言葉は、そんなメッセージとしてあたたかく響いた。
◆占い師 シャムロック顕至:https://yume-hikiyose.com/






