私のこと、そんなに信用できない?
娘にスマホを持たせてからは、学校を出る時間や友達と遊んでるとき、習い後の最中や習い事の帰り道にスマホの位置情報を確認するのが習慣になっている。先日は少し帰りが遅かったので、すぐに地図を開いて確認し、帰ってきた娘に「いつもと違う道を通ってきたの?」と聞いた。すると「それくらいよくない? なんか監視されてるみたい」と言われた。娘の言い分もわかるけど、親は不安で確認してしまう。どう利用していくのがよい?
子どもが高学年になると、少しずつ行動範囲が広がります。
親としては、心配しながらも「そろそろ1人で行動させてみようか」と感じる時期ですよね。
そんなとき、位置情報を共有できるGPS機能はとても便利です。
問題は、GPSそのものではありません。
今回考えたいのは、「子どもの安全を確認するために使っているのか、それとも親自身の不安を和らげるために使っているのか」という違い。
たとえば、帰宅予定を30分過ぎたから位置情報を確認する。これは安全確認の一つといえるでしょう。
一方で、予定通り帰っているのに、「今どこかな」「誰といるの?」「さっきと場所が変わってない」と何度も確認したくなる。
この場合、GPSが子どもの安全を守る道具から、親の不安を一時的に和らげるための道具になっている可能性があります。
GPSが親子にとってどんな存在になっているのかを知り、親子双方が気持ちよく利用する方法を考えます。
「監視」にならないために、家庭で決めておきたいこと
「いつでも見る」ではなく「見る場面」を決める
たとえば、
- 「帰宅予定より30分遅れたら確認する」
- 「遠くへ出かける日は、到着だけ確認する」
など、確認する場面をあらかじめ決めておきます。
ポイントは、不安になるたびにその都度確認するのではなく、家庭のルールとして確認すること。
これだけでも「心配だから見る」という行動が少し整理されます。
GPSで確認する前に「連絡する」段階を入れる
子どもの帰宅が遅いとき、いきなり位置情報を見るのではなく、「予定より遅いけど大丈夫?」とメッセージを送る。
子どもから返信があれば、それでよしとして、返信がない場合に位置情報を確認する。
GPSを「子どもの行動を常に把握するためのもの」ではなく、「連絡がつかないときの安全確認に使うもの」という位置づけになります。
子どもも、常に監視されているような感覚をもたずに利用することができますよね。
GPSを「信頼の証明」にしない
子どもがGPSを持ちたがらなくなったり、位置情報の共有を嫌がったりすると、「何か隠しているの?」「親に言えないことでもあるの?」と受け取ってしまうことがあります。
GPSを持つこと、確認される状況に置かれることは、子どもの感じ方や成長によってさまざまで、「なんとなく息苦しい」「自由がないように感じる」と思う子もいるでしょう。
ここで大切なのは、位置情報の共有が親子の信頼度を測るものにならないこと。
何を目的にGPSを持たせているのか、どんなときに利用するものなのか。
今一度親子でしっかりと話しあっておけるといいですね。
GPSで見えるのは、子どもの居場所。しかし、見えないところで育っているのが、子どもの自立です。
「見える安心」と「任せる安心」。
その両方を少しずつ持てることが、親子にとってちょうどいい距離なのかもしれません。



