クイズ:「憮然として立ち上がった」怒っている?怒っていない?
答え「昔は違ったけれど、今は『怒ってる』の意味」
月日が経つと、その意味や使い方が変わってくる言葉があります。「憮然」もそのひとつ。
少し前の辞書で【憮然】を調べてみるとと……
失望してぼんやりするさま。失望や不満で虚しくしているさま(広辞苑 第6版)
など、「怒り」というよりは「驚き、失望、落胆」などを表していることがわかります。
でも面白いことに、最近の辞書では【憮然】の解説自体が変化!
【憮然】……思いどおりにならなくて不満なさま。落胆するさま。意外さに驚くさま。(大辞泉 第3版)
漢字の見た目? ぼんやりとした様子が怒って見えた? など、明確な理由はわかりませんが、「憮然」はいつの間にか、元々の意味から随分と違った意味が広く認知されてきました。
同じように「穿(うが)った見方」も本来の意味は「物事の本質を的確にとらえる見方をすること」だったものが、最近浸透している意味だと「疑ってかかるような見方をすること」になっています。
年代によって解釈が違うため、ご年配の方と話すときや、古典の文章を読むときなどは注意が必要ですね。
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