プロ厳選・健やかに生きるために読む「サプリ」
みなさん、本は読みますか? 私はカテゴリーを問わず本をよく読みます。ひと月あたり5.6万円相当ほど読むほど本の虫です。しかも現在はそれに加えて英文や仏文の論文もそこそこの量を読んでいますので、トータルだと、ただのパーソナルトレーナーとしても、子育て中の母親としても、そこそこの読書量にはなっていると思います。
今回は、そんな私がみなさんに「どうしても読んでほしい!」40代の女性にとっては「読むサプリ」になるような書籍を選びました。
と言ってもあまりに名著がおおいので、今回は「美容や健康のカテゴリーに分類されている本」の中で、「昨年2020年に日本で発売された本」という2つの条件で選定しました。
トレーナーとしての視点でも、読書家としての視点でも、非常に誠実に重要なことで溢れているので、興味があるものだけでも構いません。ぜひ一読してみてください。下手に高い美容液や、エステサロンに通うよりも効果があるものもあるかもしれませんよ。
尚、宣伝やアフィリエイトなどには一切関わっておりません。あくまでも個人的な感想に基づいていることだけは先に申し上げておきます。
本当の知識は「これだけやれば痩せる」というメソッドではない!
今回お勧めする本は、「これだけやれば〇キロ痩せる」だとか「これだけやれば〇〇が細くなる」ということではありません。がっかりしましたか? でも、毎日のやらなければならないことを増やすタイプのものでもないのでご安心ください。
読めば皆さん一人一人に必ずメリットがあるものばかりです。その考え方は、子育てに関しても役立つでしょうし、皆さんが美容や健康のためのものを「選ぶ」ときにきっと役に立ちます。
私の著書「フランス式1分膣トレ」やこの連載内でも公開している、もっとも大切にしたい”膣呼吸”というメソッドがあります。これも非常に皆さんの美容や健康に良い効果があります。けれども、このメソッドは、皆さんがすでに良いと思って取り組んでいるエクササイズや健康美容法に「とって代わるもの」ではありません。そして「これだけやれば即痩せる」というメソッドでもありません。
ただし、この”膣呼吸”というのは、普段の生活やいつも行っているエクササイズにエッセンスとして意識に取り入れるだけで、その効果を倍増させてくれる”最強の隠し味”または”ドーピング”的なメソッドです。まだ膣呼吸を知らない方は、膣呼吸から取り入れてみてくださいね。
家族と自分を守る「感染症対策」を見直す必読の1冊
「お子さまを持つ”お母さん”に紹介したい!」と思ったのがこの1冊。
家事・育児の主体が女性が多い日本において「家族の健康」はやはり母親が一番影響力があるのではないでしょうか。
「家族の健康」とは食事の考え方だったり、些細な家族の体調のサインに気づけるかどうかも含めてです。何よりも、母親が体調を崩すと家族全員の生活そのものに滞りが出てきますよね。
そういった意味で、今一度確認したい「健康って何?」「病気にならないってどういうこと?」ということが改めて理解できる書籍がこちらの『失われた体の力がよみがえる「免疫力学」』です。
パンデミックの中で「家にいるだけでいいのか」「普段の生活で心がけることは?」など不安に思いつつもわからなかったことが分かる良書です。
未病についての必要な科学的根拠や事実、対策はすべて網羅されているので、情報量は多いのですが、忙しい人にも簡単に読めるような画像をふんだんに使ったデザインで、ラクに読めますよ。
容子‘s POINT:ただのエクササイズ本とは一線を画す!
私は人が持っている未病や自浄の力の凄さを「膣トレ」や実践するクライアントを通して強く感じてきました。
この本を同列にみなすのはあまりにも恐れ多いのですが、この一見エクササイズ本のように見受けられる形の本の中には「もともと持っている人間の構造の素晴らしさ」をいかに活用するかが記されいます。
この本を読めば、家族や自分の身体に関して「このままだと病気になるかも?」といった些細なサインに気づけるようになることも増えるでしょうし、逆に「これはあまり心配しなくても大丈夫」と思えることもあるかもしれません。そう、普通のエクササイズ本というのとは違うのです。通常なら新書カテゴリーなどでしか見られない内容にも関わらず、この判型で画像をふんだんに用い、このぺージ数でまとめられていることに感動すると同時に感謝すらしています。
おなか周りの滞りを自分でほぐす!プロ級のセルフメソッドを手に入れよう!
数年前に大流行した”腸もみ”も昨年出版されたこの本である意味、集大成の域まで達したような気がします。
この本の内容を知っていれば、おそらく死ぬまで自分のおなか周りの不調に自分で気づき、ある程度の調整ができるようになると思います。
気づいた時にちょっと取り入れるだけでも、その日に自分がどんな食事やどんな運動をすべきか、そういった選択にも役立つからです。
おなか周りの硬さや股関節周りの硬さは、膣にも影響が大きいと私は考えています。女性なら知っておいて損はない、というよりも知っておかないと大損なくらいスゴイメソッドなのです。
容子‘s POINT:プロのエステティシャンレベルのケアがセルフでできてしまう!?
下腹しぼりをやって痩せたいというよりは、私にとってこの本は、「今の胃腸の状態を把握するとても強力な物差し」となっています。道具を使って流れを促すことも私自身はやるのですが、体調を見極める際に、左右の違いや微妙な位置の把握、その硬さなどは自分の手で触るのが最も役立ちます。そういった点で、この本はまだまだ気づきのある内容で、もしかすると腸もみのメソッドをお仕事とされる方には脅威となるのではないかと考えたほどです。
だからこそ、これを読むとき皆さんにご注意いただきたいのは、「小さな吹き出しの部分まで読んでほしい」ということ。そこまで細部まできちんと読んで理解できると、プロのエステティシャンレベルのケアがなんとセルフでできてしまうという、なんとも恐ろしい情報量になっていることに気づけますよ。テレビなどでもご活躍されている先生だと思いますが、そういった意味でも書籍として手に取ってほしい一冊です。
Webで見る、SNSで見る、書籍で読む… 美容・健康情報の取り入れ方のコツ
マルチな情報を知るのは、より多くより分かりやすく手に入れられる雑誌やテレビのワイドショー的なものも良いのですが、「書籍だからこそ」ということがここ最近顕著になってきている気がしていて、まだまだ私は見逃せないと思っています。
誰かの言葉を鵜呑みにするよりも、事実だけを並べて、点と点を線でつなぐように自分で考えて導き出したことの方が、自分の美容や健康にとってよっぽど価値が高いですよ。
もちろんその中で失敗もありますが、そんなときも書籍を読み直したりして反省や理解を深めることもできます。また、健康やエクササイズはSNSで本当にたくさんの情報が得られます。エクササイズなんかはその代表例で、SNSを開けば山のように出てきますよね。それは便利なようでいて、これもまた書籍でしかできないことがより明確になってきているような気もしています。日々新しくアップされては流れていく情報と、しっかりと自分の知識として取り入れた方がよいものというか自分にとっての情報の重さの違いがある気がしているんです。私たちはもっと事実を通して自分の頭で考え、結論を出せます。だからたまに書籍を手に取ることもお勧めしたいです。
次回も書籍をご紹介します。読めば口コミに惑わされずに自分に合うスキンケア・美容方法を見つけられるようになりますよ! おたのしみに。
※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。