膣トレが女性の体に必要な理由
一見、やったことがあるようなエクササイズでも、そこに膣トレの意識を加えると、思ってもみない部分、動かしたことのない部分が動かせるようになる、まったく新しいエクササイズに変化するものがあります。今回の記事はそんな感覚をつかむキッカケになるはずです。
写真のポーズを見て、「やったことある!」「知っている」と思う方ほど、このインストラクションに沿ってやってみていただきたい。「まさか、こんな部分が辛いエクササイズに変化するなんて思わなかった!」「これストレッチじゃなくて、筋トレなんだ!」と驚いていただけるはずです。以前の記事で紹介した「お尻をほぐすストレッチ」を組み合わせることで、お尻まわりである、臀部(でんぶ)から下腹部にかけての効果を一挙に得られるよう、コンビネーションでも楽しんでいただけるようになています、さらにボディメイク効果を高められるよう、ほんの数分、今日も頑張ってみましょう!
足の角度は90度、90度(ナインティ・ナインティ)お尻をしっかり床に押し出しながらねじる!
写真のように、片足の膝を自分の真横と正面にそれぞれ出し、そこから90度に膝とかかとを曲げます。また、横に足を出した側のお尻が、最初から床につく人はほとんどいませんが、そのせいで背筋が片側に流れがちなので、膣から頭頂部が一直線になるように整えます。さらに身体をほんの少しだけ前傾させます。この時、腰は反らないように逆に下のほうを丸めるように意識します。
この段階で背中が反りがちな人もいるので、背中下の方を丸めるような意識を持ちましょう。また、この状態で股関節が痛む人は、前の膝は90度ではなく自分の方に鋭角に折っても構いません。
上から少しずつ身体(背骨)を回転させるようにして肘を土踏まずの前に置く!
さらに腰だけでねじらずに、もっと上の胸の後ろあたりから背骨を少しずつ回すように体をねじり、ひじを土踏まずの前に、天井側(上側)の手は腰に置きます。
膣呼吸をすると、脇腹とお尻の奥底がギューッと動く!
まず、非常に重要なことが、天井側(上側)のおしりの片側を少し床に向かって押し出すことです。腰に添えた手をぐっと下に押してサポートしましょう。
前側の足の股関節がギューッとストレッチされてきます。その状態を作ってから下記を行うことがとても重要です!忘れないで!
息を吸ってリラックス。吐きながら、体のねじりを深めるように、少し上方に目線を向けながら「フランス式膣呼吸」(膣エレベーター)を取り入れます。そうするとあら不思議、下側のわき腹が「これでもかっ!」というくらいギューッと収縮してきます。フランス式の膣呼吸が上手になってきている人は、両そけい部の内側あたりから、特に床側(下側)のお尻のえくぼのあたりまで、「ぐぅあっ」と何とも言えないお尻の内側の筋肉がしまってくる感じがつかめる人もいるでしょう。脇腹、下腹部が硬くて辛くなる人もいるかもしれません。普段、慣れ親しんだお尻のストレッチ、ウエスト周りをねじるエクササイズからすると、全く違う感覚を味わえている人が正解です!おそらくお尻や脇腹系をマシーンを使って鍛えている方には目から鱗になるような自宅トレーニングになるでしょう。膣の意識、インナーの意識だけで、ここまでエクササイズが変わるんです!
この繰り返しを6.7回ゆったりとした呼吸に合わせて行います。まずは膣呼吸をマスターしましょう!
「老けない後ろ姿」を作ろう!
インナーの意識や、呼吸の意識など、誰が何度申し上げでも、ないがしろにしがちなことが、実はエクササイズを変化させるということやが、このエクササイズをきっかけに気づいていただけたら嬉しいです。毎回申し上げますが、鋼のように固く凹凸のついたボディも大変素晴らしいのですが、アラフォー世代からは、芯の通った凛とした仕草や身のこなしが、思っている以上に他人の印象をつかさどるようになります。特に姿勢や歩き方は年齢が出ます。お洋服も、20代や30代のコーディネート力だけではなく、よりシンプルなもので美しく見えるようになりたいものです。
それはお洋服のブランド力や仕立ての良さだけではなく、着る側の私たちそれぞれが、インナーのしっかりしたボディを作ることが重要です。外側はフワフワモチモチとしていても、美しく颯爽と見える身体の使いこなしが出来ることにより着目してください。そのためのエクササイズとして大事なのは体の幹になる部分の筋トレです。外側の筋肉の凹凸をつくるトレーニングではありません!
そのための第一歩として、膣トレほど、内側にも外側にも良い影響が出て、しかも簡単にできるものはない気がします。
ライター:ベルジェロン容子(アメリカ、フランスを中心に活躍するパーソナルトレーナー。ヨガRYT200およびピラティストレーナーでもある。フリーアナウンサー中村江里子氏をはじめ、名だたるセレブ達を担当。43歳、3児(2,5,8歳)の母)
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