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「排便」は最も重要な「デトックス」!便秘対策に有効な3つのエクササイズ

心と体

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2021.02.10

「フランス式1分膣トレ」の著者、ベルジェロン容子です。 産後出会ったフランスの「膣トレ」が女性として人生を健やかに楽しく生きるために必須ともいえるメソッドだと確信し、自宅で簡単に出来るよう「フランス式膣トレ」を考案、皆さんに伝えています。今回は「便」のお話。しっかり毎日出していますか?

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連載:女性の体にマストな筋トレ「フランス式膣トレ」でキレイに!

最も重要なデトックスは「排泄」

 「毎日、バナナのような1本を」これは朝食の話ではありません。便のお話です。これが達成されていない方は便秘でなくても自分の身体に耳を傾ける必要性があるかもしれません。

排泄というのは、汗をかく、涙を流す以上に重要で、生物として最も重要なデトックスの行為になります。ですから健康のバロメーターになることは皆さんも十分ご存じのはず。ただ、健康といっても、便の状態から病気を発見するというものではありません。便の状態から、今、皆さんが取り組まれている健康や美容に良いと思っている食生活すら自分に合ってないのかもしれない。という疑問を持ってほしいのです。便の状態を正常にするということは、何か新しいことを追加して改善するのではなく、今の自分の食生活や生活習慣を少し見直すことから始めることを私はアドバイスしています。

これはボディメイクを考えるときに、身体の幹となる「膣」から整えていくという考え方とも近い考え方になります。今回は「フランス式膣トレ」的「便秘の改善策」をお届けします。

便秘の改善は、何かを取り入れるのではなく、引き算の意識を持とう!


 便秘対策アンケート

便秘対策アンケート2

このアンケートから半分くらいの方が、【便秘対策をしている=便秘である】ということがわかりました。便秘対策に満足している方が半数以上なのもSaitaの読者さんの感度の高さを感じます。そんな皆さんに私が偉そうに伝えられることはないかもしれませんが、私の便秘に関する指導は、下記の2点です。

1)エクササイズでできる便秘対策
2)特に食生活で「普段の生活(食生活)の中に、自分の体質に合っていないものがあるのではないか?」確認する

2番目に挙げたポイントは食事やエクササイズが大事だとすでに気付いている方ほど欠けている視点です。この「自分に合わない食事の見つけ方」の話は後編に回すとして、エクササイズとしての便秘対策は、とにかく「腸を動かす手助けをする!」という意識とイメージが重要です。腸はニョロニョロとしたパイプ状の臓器で、いかにも節々の曲がり角に便などがたまりそうですよね。しっかりそれらを流して動かしてあげるイメージを持つことが実はとても重要です。

便秘対策:効果が期待できるエクササイズ3つ

便秘対策のエクササイズというのはどう検索しても同じようなものが目立つと思います。そのどれもが正解です。
これらのエクササイズはどれも腸の蠕動運動を助けるものだからです。

ただし、確実に効果を得るためには、ありきたりなエクササイズだけでは足りない場合が多いことを知っている人は少ないと思います。

30代後半あたりからは骨盤底周辺のインナーマッスルの筋力が低下してきます。それが原因で腸の動きが滞りやすくなったり、内臓脂肪の増加(つまり見えない肥満)が原因にもなります。ですから、外から触れられる部分や見える部分だけのエクササイズだけでは、便秘に悩む人の根本解決になりません。便秘対策のエクササイズだけでは効果が十分ではない、物足りないと感じている人も実際は多いのです。

そこで、筆者が今までの経験上効果のある3つの対策をお伝えします。

1:ウエストラインをねじりながら、大きく呼吸する

これは便秘対策として最もポピュラーなエクササイズですので、皆さんも思いつくものが多いでしょう。横になって行うのが呼吸を意識しやすいですが、座って行うのもOK、立った状態でも構いません。ただし、ねじった部分にしっかりと呼吸を入れるように意識することが重要です。それだけで効果が深まります。寝る前などできるだけリラックスした状態で行いましょう。

2:腸揉み

座った状態(椅子でも正座でもあぐらでもOK)で少し前かがみになり、腰を緩めだ状態で、指が食い込みやすい状態を作って、腸を揉む動作のことです。腸もみはどのようなメソッドを取り入れても構いません。マッサージポールやトリガーボールのようなものを使う形でもかまいませんし。しっかり自分の指を使って行うのも良いでしょう。いずれの場合も「くびれろ、くびれろ」と念じながらぐいぐい揉みこむのが良いでしょう。(食後すぐには行わないでください)

3:フランス式膣トレの膣呼吸

「膣トレ」の膣呼吸は便秘にも効果を発揮します。膣呼吸で動かす部分は腸を外から揉んでも届かない、ねじっても動かせないエリアを動かします。これは最も滞りやすい下腹部の腸の出口付近をしっかり動かしてくれますので、便秘対策のエクササイズとしては最強に近いと思います。

2つ目の腸もみと3つ目の膣呼吸は、割と場所を選ばずできるでしょう。膣トレなら通勤通学中や家事の間、休憩中でも良いですし、腸もみはトイレの中でも構いません。1つ目は寝る前にやれば十分ですよ。

便秘対策はイメトレが重要

一般的なウエストラインをねじるエクササイズも、そこに大きな呼吸の意識を追加すると、途端に横隔膜を大きく動かすことができるます。そのため、そこに付いている腸周辺の内側の筋肉も連動して動きやすくなっていきます。
こういった些細なことが、短時間でも便秘のエクササイズをする際には大きな助けになってくれますし、これらはかなりの高確率で便秘の改善に役立ちます。

日々の生活に追われる中で、便秘対策そのものに注げる時間なんてあまり持てないのが皆さんの実情だと思います。
だからこそ、便秘薬の錠剤をサクッと飲み込んでおしまいにしたい気持ちも良くわかります。
仕事に家事に、育児に……とその時間だけで精いっぱいですよね。そんな時間がない私たちだからこそ、少しやり方を知っていて、意識を取り入れれば済むことであれば、頭の片隅においておいてソンはありませんよね。

今回の3つのエクササイズ、ぜひ取り入れて「自力で排便するカラダ」を作ってくださいね。

次回は「万人に良い便秘対策になる食材はない」というテーマでお届けします。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

ベルジェロン容子

ベルジェロン容子

アメリカ、フランスを中心に活躍するパーソナルトレーナー。フリーアナウンサー中村江里子氏をはじめ、パリの名だたるセレブ達を担当。43歳、3児(2,5,8歳)の母。 著書「フランス式1分膣トレ」(学研) はベストセラーに。アジア各国で翻訳版も発売予定。最新情報はInstagramにて。

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