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「膣トレ」が妊活サポートに?初めての妊娠、2人目待ち、高齢出産の方にもオススメしたい理由

心と体

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2020.10.28

パーソナルトレーナーのベルジェロン容子です。骨盤底は、皆さんの大切な内臓を一手に支える、縁の下の力持ち的な存在。この骨盤底から通常のエクササイズやスポーツでは鍛えづらいインナーマッスルを効果的に鍛えるのが「膣トレ」なんです。

実はこの膣トレ、初めての妊娠を望む方、2人目、3人目の不妊に悩む女性や、高齢出産にあたる年齢だけど、「子どもが欲しい!」女性の強い味方になると言われています。今日は、Saita Plus世代が気になる妊活としての「膣トレ」をお話しましょう。

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連載:女性の体にマストな筋トレ「フランス式膣トレ」でキレイに!

妊活に最も重要?ホルモン運搬力を高めよう!

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「フランス式膣トレ」は、骨盤底筋をメインにみぞおち近くまでのインナーマッスルを、効果的で迅速に鍛える「呼吸とイメージ法」を使った筋トレ方法です。筋肉を作ることは、『毛細血管』を養い、育て、増やす唯一の方法といっても過言ではありません。食事改善、お薬の数々でいくら身体を整えても、大切なホルモンや、大切な栄養の“運搬”には、「何が必要ですか?」その役割を担うのが血管です。では、妊娠にあたり最も焦点があたる「子宮」や「卵巣」周りの血管はどう育てますか?

その一端を担えるのが、「フランス式膣トレ」です。

膣周りの筋肉はとても複雑です。子宮、卵巣周辺は、かなり深部になります。また骨盤底は、層状であったり筋繊維は∞を描いたり⚪︎を描いたり。尿道口や肛門、経口周辺の筋肉だけでも、筋繊維が異なる方向に走り、方向や働きによって何層にも別々の筋肉が折り重なっています。もちろん構造が複雑なだけに鍛えるのが非常に難しいものばかり。そんな場所だからこそ「フランス式膣トレ」が活躍します。「フランス式膣トレ」は、見えない場所つまり女性器周りのインナーマッスルに特化した画期的な筋トレ法で、外から見える部分は一切動かしません!これを大きな呼吸と一緒に行うことで、妊娠にかかわる内臓周辺の毛細血管を育て、ホルモンにかかわる自律神経の調整も同時に行います。

「フランス式の膣呼吸」
インナーマッスルを鍛える基本の膣呼吸①
インナーマッスルを鍛える基本の膣呼吸②

「濡れる膣」を作る筋トレ

加齢やストレス、または1人目、2人目のご出産で骨盤底筋が痛み、そのままの状態でいると、次の妊活に支障をきたす場合があります。理由の一つに挙げられるのが「膣の乾燥」です。最近話題の膣ケアやマッサージなどの知識から、ご存じの方も多いキーワードかもしれません。ただし、膣の乾燥というのはマッサージやケアで補うだけでは根本改善にはなりません。

そもそも男性を受け入れる際の”濡れる”原理は、興奮により “毛細血管 ”が拡張して起こります。この拡張によって毛細血管から分泌される粘液で「濡れる」のです。またこの分泌液は、その特性上、興奮するとPHのバランスが変化します。そしてそのことが精子を守り、子宮に届きやすくすることから「イクと良い」といわれる理由にもなっています。ですから「膣トレ」で筋肉を整え毛細血管を養うことは妊活への近道となりえます。

もちろんジェルなどで疑似的にこの状態を作ることも可能です。けれども、一方でこの毛細血管から出る粘液は、尿や便といった排泄口にも近い場所ということもあり、体をばい菌から守るバリア機能も果たしてくれます。「妊活」に限らず、膣の乾燥や濡れづらさ、性交痛、カンジタなどに日頃から悩まされている方にはトラブル回避にも効果は高いですし、妊活や女性の下のトラブルの根本改善の方法として「膣トレ」は試す価値が非常に高いメソッドだといえます。

運動の経験値関係なし!どんな女性にも等しく効果の出る「膣トレ」!

「膣トレ」と聞くと、いまだに“男性を喜ばすためのテクニック習得法”といった印象をお持ちの方もいるかもしれません。確かにそれは間違っていない気もしますが、非常に男性主体の古い考え方だといえます。

膣トレの効果というのは、女性自身にとって意味深いものです。特に、妊活をしている方には知っていただきたい。「膣トレ」が妊活になりうるのは、より多くの精子を子宮へと届けるための濡れるためのサポート、そして、筋肉で締め付けることにもあります。男性の興奮を煽り、絞りだし、漏らさずに子宮へと誘います。人間だって動物。子孫繁栄するために生殖本能があります。そして生殖機能は、体質や得意不得意は全く関係なく、私たちに”等しく”与えられています。もし、環境によって筋肉が動かしづらい膣、毛細血管がキチンと各臓器まで伸びていない膣なら、「フランス式膣トレ」で弱い部分を養うことは、非常に有効な妊活になります。経口出産を経験し、少し自信がなくなってしまった女性でも、あっという間に元のような膣力を取り戻せます。しかも短時間短期間で。

そして、私が「膣トレ」を教えて、何よりも驚くことは、運動の有無や、筋肉の質、柔軟性、リズム感など、通常なら、“運動”と密接に関わりそうなそれぞれの「体質」や「才能」と“無縁”だということ。つまり、ほぼ等しくどんな女性にも一定期間で結果が出ます。妊活や不妊に悩む前に、普段のエクササイズとして是非、取り入れてみてください!準備するものは何もありません。ただイメージして、最初は難しいかもしれませんが慣れるまでそれを継続するだけです。

※注意点
妊娠検査薬が陽性になり、検診をする中で赤ちゃんの心拍の確認ができた段階で、膣トレはしばらくストップしましょう。マタニティ用のエクササイズなどを行うことは大賛成です。妊娠後安定期に入ったら、ぜひお近くのマタニティ向けエクササイズを提供してくださる場所に参加することを積極的にお勧めします。ただし「フランス式膣トレ」に関しては、非常に強いインナーマッスルの筋トレになりますので、再開は産後、担当医の先生から「運動を再開しても大丈夫」と診断されてからです。

「膣トレ」を始めましょう!

妊活や不妊といったキーワードでインターネット検索をすると、本当に沢山の方法論に出会います。それを見たとき、一体何をすればいいのか、何が自分に足りていないのか、立ちすくんでしまうでしょう。出てくるもの全てを取り入れようとすることも、ストレスになりかねません。かといって、何から始めてよいかも分からない。そもそも、私たちは、仕事や環境、食生活、コミュニケーションの複雑化、座りっぱなしや、様々な気付けないストレスにより、すでに疲弊しています。これ以上何を追加すればよいのか、途方に暮れてしまいます。

ただ一方で、生理不順や子宮内膜症を含めた、女性器まわりのトラブルは、女性の社会進出と同じ曲線を描くように増えているのが現実です。パンティライナーと称した“尿もれパッド”が、どんどん生理用品の棚で目立つ存在になっていることからもご理解いただけるはず。膣トレは筋トレです。鍛えられる筋肉は、そもそも私たちが動物としてメスとして持っている機能を呼び覚ますことが出来ます。
そしてこれは女性らしいボディラインを作るだけでなく、もともと皆さん一人一人が持っている女性の健康を呼び覚ますことにも大変役立つのです。妊活に良いことを調べていらっしゃる貴女は、是非膣トレをやってみてください。

ちなみに、閉経と更年期障害にも膣トレはおすすめです。「膣トレ」は女性の人生を楽しく生きるための体を作るトレーニングと言えます。

パーソナルトレーナー:ベルジェロン容子

アメリカ、フランスを中心に活躍するパーソナルトレーナー。ヨガRYT200およびピラティストレーナーでもある。フリーアナウンサー中村江里子氏をはじめ、名だたるセレブ達を担当。43歳、3児(2,5,8歳)の母。
著書「フランス式1分膣トレ」(学研)はベストセラーに。アジア各国で翻訳版も発売。最新情報はInstagramにて。

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【最新情報】
10月25日(日)開催、日本トップのヨガインストラクターや専門家が集うオンラインイベント「YOGAWOMAN2020」に講師として登壇。

 

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著者

ベルジェロン容子

ベルジェロン容子

アメリカ、フランスを中心に活躍するパーソナルトレーナー。フリーアナウンサー中村江里子氏をはじめ、パリの名だたるセレブ達を担当。43歳、3児(2,5,8歳)の母。 著書「フランス式1分膣トレ」(学研) はベストセラーに。アジア各国で翻訳版も発売予定。最新情報はInstagramにて。

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