女性として人生を楽しむために膣トレはとても有用です。
私の著書では、フランスでは常識かつ保険治療の範囲となっている女性の骨盤底筋を筋トレするという全く新しいタイプのエクササイズを提唱しています。非常にナイーブな場所なので音声ガイドが必須と考え書籍化しました。大変ご好評をいただいています。それと同時に、トレーナーとして女性のインナーマッスルの衰え、ゆるみからくるトラブルを非常に多く見てきました。
今回は膣トレと併用して皆さんの不調を根本から改善するためにどうしても必要な自宅トレーニングを厳選してシェアします。地味な動きですが、こういった動きこそ自宅で地道にやっていただくことが、普段の部分痩せメソッドや運動効率を何倍にもしてくれるものになるはずです!翌日には鈍い、不思議な筋肉痛になる方も多いと思いますが、それは効いている証拠ですよ!
第1弾:寝ながらできる下半身の宅トレ
インナーから変わるお尻と内もも!
インナーの弱い女性ほど、ヒップアップ系のエクササイズで腰を痛めてしまいがち。無理に腰を反ったり、本当は動かしたい筋肉ではなく、逆におしりをモタッと見せてしまう外側の筋肉ばかりを使いがちになるからです。
きちんと股関節と骨盤を動かせるようになると、ヒップアップがしやすい体になります。ついでに連動する太ももの一番タブつく部分も引き締まってきますよ!
壁に向かって膝立ちになります。片足はヒザの内側を壁にあてるようにして、そのヒザの下に足首が来るようにセットします。
足が開かない人は、ヒザの内側が少し壁に当たるようにしながら、少し壁から離れ足の角度を狭めます。肩の高さにヒジを置き、手のひらは壁をとらえてセット完了です。
この場所から足、ヒジ、ヒザ、腕、手のひらの位置は変えません。
ヒザの内側で壁を押しながらおしり(骨盤と股関節)を動かす!
吸いながら、ヒザの内側で強く壁を押しながら、お尻の穴(肛門)を後ろにいる人に見せるようにおしりをブリリっと突き出します。この時、ヒザでしっかり壁を押ているのと連動して内ももが張るイメージです。
吐きながら、戻ります。この、戻るときも重要です。自分のおまた(ショーツの正面)がちょうど壁と平行になるように、突き出したおしりの穴を今度はすぼめるようにしながら内側にしまい込むイメージを持ちます。お尻はかなり固く引き締まった状態になるでしょう。
このまま、吸ってお尻ブリリンと、はきながら壁と股を平行にしながら、ギューッと肛門を小さくしまい込む作業を12回、左右の足を変えてそれぞれ行います。
膣の意識と注意点
こういった股関節や骨盤の動きをするエクササイズで、インナーが弱すぎて無理に背骨を反るだけでやった気になっている方を、私は山のように見てきました。これでは腰を痛めます。
壁を使うことで、ごまかしがちな動きはし辛くなります。また、効かせたい内ももへの意識もできるようになるはずです。上半身の肘を固定していますので、無駄な力みも出づらく、トレーナーが横にいなくても安全に、かつ効かせたい場所へのアプローチが最大になると思います。
注意点は、壁にヒザの内側を当てている方の足でしっかり壁を垂直に押し出しながらお尻をブリリっとさせることです。そして戻す時は壁と皆さんのショーツの正面が平行になるようにすること。恥ずかしがらずに、しっかりやってくださいね!
上級者は、吐きながら、穴を内側にしまい込むようにしながら同時に膣ロック(尿道口)を行うとさらに意識が変わりますよ!
まずは何よりフランス式膣呼吸から!!
インナーを鍛えることはアンチエイジングに直結する
このエクササイズは一見、簡単に見えるかもしれませんが、キチンとやると翌日、鈍い、不思議な疲労感を内側に感じるでしょう。
これがインナーマッスルのきちんとしたトレーニングの証です。笑ったり、階段の上り下りが辛くなるタイプの筋肉痛とは異なりますが、女性にはこの幹になる部分のインナーの衰えこそ、すべての老化に繋がります。
アンチエイジングに興味がある、美ボディを目指したい、そんな望みが強い方こそ意識して取り入れていただきたいのです。
膣トレで鍛えられる筋肉というのは、骨盤という鎧に守られています。ですから通常のエクササイズでは鍛えづらいのですが、その場所が皆さんの内臓や女性器を支える縁の下の力持ちでもあります。いくら骨盤を整えても、筋肉が緩み衰えては身体の不具合は治せません。また、パーソナルトレーナーであっても指導が非常に難しいパートです。何故なら外から見えないし、触れられない場所だからです。だからこそ、皆さんが自宅で行う膣トレが重要です。経験上どんな女性にも意識して集中すれば短期間で効果を得られます。
こういったエクササイズで体の幹が整うと、ヒップアップや脚痩せに非常に効果が出ます。ですから自宅トレーニングの最強メソッドとして、「膣トレ」の存在を一人でも多くの人に知ってもらいたいです!
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