39歳「手料理を全然しない私ダメですか?切ったり炒めたりがキライで…。」 #心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

家族・人間関係

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2022.02.18

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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相談:手料理を全然しない私、ダメですか?

悩む女性出典:stock.adobe.com

(埼玉県 39歳 ユリ)

小学2年生の娘と夫の家族がいます。
共働きですが、わたしはパートなので夕方以降結構時間があります。

実は、ここ数年料理をしていません。
買い物に行くのも、料理をすること自体が嫌いで、夫が早く帰ってくるときは夫が作ってくれています。それ以外は外食かテイクアウトや宅配です。

料理は切ったり炒めたり、やることが多くて億劫になってしまいます。
夫は「たまにはつくってくれると嬉しい」と言います。

料理すらできない自分がほんと嫌で、たまに料理しようと思うのですが行動にうつせません。
このままでいいのか。それか料理を好きになる自分への自己暗示?があれば教えて頂きたいです。
 

自分を信頼しよう!

回答

人間ですもの。嫌いなことだってありますよね。好きで得意な人にとっては、当たり前にできる「切ったり炒めたり」も、嫌いで苦手な人にとっては面倒な作業に感じたりするものですよね。
 
私は、ママであっても、妻であっても、料理をしないからダメだなんてことは全然思いません。誰だって得意・不得意がありますから、補い合えればいいと思いますし、家族を大切に思う愛情を伝える方法だって、料理以外にもたくさんありますよね。料理以外からもご家族はユリさんの愛をたくさん受け取っていると思います。
 
それを踏まえた上でも、もしユリさんが料理をしたい、好きになりたい、ということでしたら、ご提案してみたい作戦がひとつあります。
 
どうも今のユリさんの苦しさは、「料理をしない」こと以上に、それを理由に自分を責めてしまうところにあるのかなと感じました。特に「料理すらできない自分がほんと嫌で」という言葉からは、ご自分への否定を感じるのですが、いかがでしょうか?
 
もしかして「料理くらいできて当たり前なのだから、それができないと母親としてダメだ」なんていうご自分への否定から「料理しなければ」と追い立てていませんか?そして、料理以外のことでもそうやって自分を追い立てて動かそうとすることが多かったりしませんか?
 
でも実は、その追い立てるような思いが、一番ユリさんを動けなくさせている原因かもしれません。
 
人は、心から「したい」と思うことに対しては、軽いアクセルでどんどん動けてしまうものですが、「やりたくないけどやらなくちゃ」と思うことには、自然とブレーキがかかります。それでも追い立て続けるとどうなるか。ブレーキをかけながらアクセルを踏み続けるようなものですから、体も心もとーっても疲れてしまうんです。
 
だからこそ、これからは「自分を許して、信頼していく」というアプローチに変えてみてませんか?
 
まずは「料理をしないこと」と「自分の評価」を切り離すこと。そして「嫌いだからしたくない」という気持ちを採用している今の自分にマルをあげること。だって今は、これまで無理やり追い立てて疲れてしまった自分のことを守って休ませているときなのかもしれないですからね。そんな自分を許して、頑張ってきた自分を労ってほしいのです。
 
次は、罪悪感はちょっと置いといて、家族との食事の時間を心から楽しんでみてください。嫌いも好きもあっていい。苦手も得意もあっていい。自分を丸ごと受け止めるつもりで、家族の中でたくさん笑ってみてください。ユリさんは、何もしなくても、そこにいるだけで家族の喜びで、安心で、癒しなのです。家族にとって大切な存在なんです。
 
そうしているうちに、いつかまた「久しぶりに料理しようかな?」という気持ちが湧いてくるかもしれません。特に好きではないけれど、手作りのものを食べたくなったり、娘さんやパートナーを喜ばせたくなったり……。「しなくちゃダメだ」じゃなくて自然と「したいかも」が芽生えたら、その頃には「あれ?意外と動けるかも?」という感覚になっているはずです。
 
実を言うと、私自身も料理が大の苦手。頑なに料理はしないと言い続けてきました。でも「してもしなくてもどちらもOK.」と心から思えるようになったら、そんな私でも最近は自ら料理したいと思うことがあります。
 
自分を許して信頼していくアプローチ。意外と効果がありますので、よかったら試してみてくださいね。

 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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