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15歳の娘が「ママと行くなんで恥ずかしい」と言って一緒に買い物にいってくれない…。#心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

家族・人間関係

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2022.01.21

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:15歳の娘が反抗期なのか冷たく寂しいです。

悩む女性出典:stock.adobe.com

(神奈川県 46歳 美咲)

15歳の娘と8歳の息子がいます。
娘が小学6年生くらいから反抗期が続いており、何かと反抗してきます。

例えば、食事のあとお皿の片付けをお願いしたら「弟には頼まないのになんでわたしにだけ言うの」とケンカ腰で言われ、そのまま部屋に戻ってしまいます。

週末、娘が予定もなく家にいたので買い物でもいかないかと声を掛けたのですが「ママと行くなんで恥ずかしい」と言われてしまい、悲しくなりました……。

わたしの周りには娘さんと仲良くしているママさんが多いだけに、余計に寂しい気持ちに。
どうしたら娘とうまく付き合っていけるでしょうか。
 

形にこだわると“大切なもの”を見落としてしまうかも。

回答

ご質問ありがとうございます。娘さん、反抗期なのですね。
 
「ママと行くなんで恥ずかしい」とのセリフからみて、娘さんは今、お母さんと出かけるという行為を子供っぽく感じる時期なのかもしれません。心も体も人間関係もどんどん変化していく時ですから、さまざまな想いを抱えながら、大人になろうとしているのかもしれませんね。
 
とはいえ、愛する我が子に、拒絶されたり、冷たい態度や言葉を向けられたりするのは、お母さんだって平気ではありませんよね。悲しい、さみしい……そんなお気持ちにもなりますよね。
 
「周りには娘さんと仲良くしているママさんが多いだけに」と書かれていますが、美咲さんはまわりのママさんたちと比べて、娘と仲良くできない自分をどんな母親だと感じていますか?娘に冷たくされてしまう自分をどんな母親だと感じていますか?もしよかったら少し書き出してみてください。
 
そうやって書き出した中に、もしご自分を否定したり責めたりする言葉がありましたら、それは勘違いです。まずは自分を責めることをやめてくださいね。
 
いつも仲良くいられる親子関係だけが素晴らしい、なんてことはありません。
 
私は、心理カウンセラーとして日々さまざまな方にお話をお聞かせいただきますが、「子供の頃からずっと仲良しで親子関係に問題はないと思ってきた。でも実は、本当の気持ちが言えなくて母親に合わせていただけだった」なんて方にも出会います。
 
もちろん、仲良く楽しく笑いあえるのはとても幸せなことですが、その形にこだわりすぎると、大切なものを見落としてしまうかもしれません。
 
人は「わかってほしい」と思うことがあっても、「わかってもらえないかも。受け止めてもらえないかも」と感じると、なかなか怖くて本音が出せないもの。娘さんがもし一生懸命に自分の気持ちを表現しようとしているけれど、うまくいかなくて今のような態度になっているのだとしたら、娘さんは、本当はお母さんに何をわかってもらいたいのでしょう。何を伝えたいのでしょう。
 
と、同時に。
 
親が困ったなあーと感じるときは、お子さんが大切なことに気づかせてくれるタイミングだった、ということも多いです。「この出来事は、私に何を気づかせようとしてくれているのかな」そんなふうにご自身のことも振り返ってみてほしいのです。
 
たとえば、日常生活の中で、自分にウソをついていること、自分に我慢させていること等はありませんか?悲しい、さみしい気持ちをごまかして、笑顔でいようとしたりされていませんか?
 
「お母さんだから」「〇〇だから」と、自分にウソをついたりごまかしたりしていると、「本当の自分を出して」というサインがやってきます。
 
美咲さんが、「こうあるべき」を手放して、どんな自分も受け入れていくこと。自分の気持ちに正直になりながら、どんな自分も出していいんだと許していくこと。それによって自分への信頼とともに、娘さんに対しても「どんな娘も大丈夫」という信頼がどんどん育っていくはずです。
 
「どんなあなたも受け止めるよ。どんなあなたを出しても大丈夫だよ」そんな美咲さんの態度は、安心感となって伝わり、必要な時には本音を出し合える、心でつながる親子関係へとながっていくことと思います。

 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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