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歳をとっていくことの良さが感じられない…。そんなとき“自分に問いかけてほしい言葉”とは#心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

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 歳をとっていくことの良さが感じられません…。

2021.11.05

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

相談:歳をとっていくことの良さが感じられません…。

悩む女性出典:stock.adobe.com

正社員で働いているので、週5勤務です。小学生と中学生の子どもが2人います。

小学生の息子が友達関係があまり上手くいっていないようで、学校が終わった後直行で帰宅しゲームをしています。
土日も友達と遊びに行くことなく、親としてはとても心配なのですが、変に声を掛けない方が本人も傷つかず良いかと思いつつ、悩んでます…。

また、親はもうすぐ80歳。近所に住んでおり通院をしているため付き添いをすることがあります。健康体ではないので数年後のことを考えると「自宅介護かな…」など想像してしまいます。

こんな感じで、私自身正社員でそこそこの役職で働き、とても忙しいのですが家のことでも悩みがいっぱい。最近は心や頭、そして年々年老いて体力が無くなっていく自分の体。なんだか未来への希望が見えなくなってきています。

これからの人生楽しく歩んでいきたいとは思うのですが、そう思えず。どうしたらいいでしょうか。

(45歳 りんご 埼玉県)

「自分はどうしたい?」を大切に。

回答

ひとつお伺いしたいのですが、もしかして心配事や悩みが解決してすべてがスッキリしてからじゃないと自分の人生を楽しめない……なんて心のどこかで思っていませんか?
 
というのも、「未来への希望が持てない」「どうしたら人生を楽しめるのか」そんなふうに感じるときは、頭の中が「したいこと」ではなく「しなければいけないこと」でいっぱいになっているときが多いのです。
 
そして、りんごさんの場合は、「まわりの人のためにしてあげないと」と思うことがいつも優先事項として大きなウエイトを占めているのではないでしょうか?
 
「私はこれからどんなふうに人生を楽しみたいかな?」そう考えようとしても、ついお子さんのことや親御さんのことが気になって、なかなか「自分はどうしたい?」という素直な心の声をキャッチすることが難しくなっているのかなと感じました。
 
きっとりんごさんは、とても責任感の強い方なのでしょうね。これまで、親として、子として、役職を持つ自分として……。まわりの人たちのために自分の責任を果たそうと頑張ってこられたのではないでしょうか。「私さえ頑張れば」と少し無理をしてきた部分もあるかもしれませんね。気力も体力も無理がききにくい年齢にさしかかり、少し疲れを感じているのかもしれません。
 
ですから「私はもう十分によくやっているよ。だから、まわりを幸せにしようと頑張りすぎなくてもいいんだよ」と、そんなふうに自分に労いの気持ちをかけてあげてほしいなと思います。
 
そしてこれからは、まわりに向けてきた優しさや愛情を自分にも向けてみる。そんなことを意識してみませんか?自分に愛情を向けていくために、ひとつオススメのワークをご提案してみますね。
 
お子さんに対して「変に声を掛けない方が……」と書かれていますが、本当はどんなふうに声をかけてあげたいのでしょう?もしかしたらそこには、大切なお子さんに対する「こんなふうに生きてほしい」という願いや想いがあるのかもしれません。
 
というわけで、紙とペンを用意して、お子さんに対する想いを手紙のように書いてみてください。「〇〇をしてみてはどう?」「こんなふうに人生を楽しんで」などなど愛をたっぷりと込めて自由に書いてみてください。
 
書きあがったら、次は、その手紙の中の主語をお子さんからご自身に書き換えてみてください。そう。メッセージはそのままに、宛名をお子さん宛から自分宛にしてみるのです。
 
では、そこに書かれてあるメッセージを自分宛の手紙として読んでみましょう。りんごさんは、その言葉をどんなふうに受け取るでしょうか?
 
これは、大切な人に向けてきた愛情を自分に向けてみる、というワークです。
人に言いたいことは、実は、自分に言いたいことだったりします。大切な人に伝えたいことって、実は大切な自分に伝えたいことだったりするのですよね。
 
生きていると、心配事や悩みは尽きません。でも、りんごさんが大切な人たちに幸せでいてほしいように、まわりの人たちもりんごさんに幸せに生きてほしいと願っています。大切な人たちに向けてきた愛情を自分に向けてみるとき、自分に何をさせてあげたくなるでしょうか?ぜひそれを自分にさせてあげてください。そんなふうに自分を大切にしていると、きっとりんごさんの人生に彩りが戻ってくるはずです。
 


著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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