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「仕事を主体的に進められない私はダメでしょうか…」そんなあなたに伝えたい“2つの合言葉”

働く・学ぶ

2022.07.22

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:仕事を主体的に進められない私はダメでしょうか…。

悩む女性出典:stock.adobe.com

(神奈川県 40歳 まゆこ)

正社員で働いています。
仕事で新しい業務を任せられるのが苦手で、特に複数のメンバーではなく私一人だけに任せられた仕事が、特にツラくなってしまいます…。
今までもそうなのですが、責任・重圧のある仕事は「自分じゃできない」という気持ちが出てきてしまうのが原因だと思っています。ミスしたらもう終わりというか。

上司へ正直に自分の気持ちを伝えても「仕事はずっと同じじゃなく、どんどん新しいものが出てくるから出来るようになってもらわないと困る。」と言われます。
どのような仕事に就いても同じケースは出てくると思い、どうしたらいいのか悩みます。

まゆこさんにご提案したい!「2つの合言葉」

回答

新しい業務って、「まだ筋道がわからない、あるいは決まってない仕事」ということですものね。何度も経験していたり、だいたいの筋道が決まっている業務であれば、きっと心理的にも取り掛かりやすいのでしょうが、はじめて経験することにはどうしても抵抗を感じてしまうもの。それを一人で担当することになれば、プロセスのひとつひとつを自分で決断していく必要が出てきますから、間違えてしまったらどうしよう……とプレッシャーに感じることも多いかもしれませんよね。

ご相談文を読んで、きっとまゆこさんは、とっても責任感が強い方なのだろうなあと感じました。「求められたことにしっかり応えなくては」と思う気持ちが強いからこそ、よりプレッシャーに感じてしまうのではありませんか。そしてさらに、求められたことに応えるために「自分の能力以上のことをしなくては」という思いが、「自分じゃできない」という気持ちにつながっているのではないでしょうか。

もし「自分の能力以上のことをしなくては」と思っている自分に気づいたら、まずはそこからやめてみてください。「私にできることをすればいい」「私にできることでベストを尽くせばいい」と思い直してみてほしいんです。だって「自分の能力以上のことをしなくては」と自分を追い詰めるのは、今の自分を否定して他の誰かになろうとすること。そりゃしんどいです。

ですから、まゆこさんのままでのびのびと仕事をしていくために、2つの合言葉をご提案させてください。
1つ目は「ミスしても大丈夫。そこからもっといい結果につながる」
2つ目は「評価が下がっても大丈夫。だってもう認められているから」

新しい業務は、きっと試行錯誤がつきものですよね。うまくいかなくて立ち止まることや、思いもよらないことが起こることもあるかもしれません。小さなミスを繰り返しながら、ベストに近づいていくこともあるかもしれません。だから「ミスしたらおわり」ではなくて「ミスしても大丈夫。そこからもっといい結果につながる」そんなふうに思ってみませんか。

そして、一人で担当するのと、一人で抱え込むのは、ちょっと違います。わからないことや困ったことがあれば、上司やまわりの人にどんどん頼っていいと思うんです。もしもそれが、できない自分を見せるようだったり、評価が下がりそうだったりして抵抗があるなあと感じたら、「もう認められているから大丈夫」と自分に言ってあげてくださいね。きっと上司は、得意なこともあるし、不得意なこともある。そんな等身大のまゆこさんを評価して任せているのだと思いますから。

「ミスしても大丈夫。評価が下がっても大丈夫」そんな安心感の中で仕事をしてみると、不思議なことが起こります。自分のほうを向いていた心の矢印がくるんと向きを変えて、「これは、何のために、誰のために必要な業務だろう?だったら何が必要だろう?」と、主体的に仕事に向き合うまゆこさんが自然と現れてきちゃうんです。まずは、他の誰かにならなくていいよ、と自分を安心させてあげること。そこから始めてみてくださいね。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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