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38歳女性のお悩み相談「婚活がうまくいきません。実家に入ってくれる男性を探しているのですが…。」

カルチャー

2022.09.23

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:婚活がうまくいきません。実家に入ってくれる男性を探してます…。

落ち込む女性出典:stock.adobe.com

(埼玉県 38歳 たぬき)

私は38歳独身女です。正社員で働きながら婚活をしているのですが中々上手くいきません。
サービス業なので土日祝日は休めなく主に平日が休みなので、そこで活動している状況です。

私には男兄弟がいるのですが皆家を結婚して出ているので私は実家に入ってくれる男性を探しています。もしかしたらだからこそ中々上手くいかないのかなと思ってきています。ですが、そこは変えたくありません。人数も多く会えていない状態です。

なので、一旦今の会社を辞めて他でパートとして5時位に終わるようにして婚活をした方がいいのか迷っています。出来れば、今の会社を正社員で続けながらの婚活を望んでいるのですが…。
どうするのが一番なんでしょうか?

もう年齢的にも結婚が難しいと言われてしまう年齢なので将来が不安です。
 

“制限”がなかったら…と考えてみましょう!

回答

婚活をされているのですね。書かれている様子から想像すると、結婚相談所や婚活アプリ等で希望に合うお相手を見つけて、お会いしているような状況でしょうか。
 
同じ女性として、年齢と結婚を照らし合わせて、不安に思ったり、焦ったりするお気持ちはよくわかるつもりです。その先のこともありますから、〇〇歳までに出会って、結婚をして……なんて考えますよね。
 
そのお気持ちは本当に本当によくわかるのですが、ご相談文を読んで、少し気になったことがあります。
それは、たぬきさんの婚活に求める条件は、制限から生まれたものでしょうか?それとも希望から生まれたものでしょうか?ということです。
 
「実家に入ってくれる男性」が条件とのことですが、それは、ご兄弟が家を出ているから、と書かれています。もしかしてその背景には、「私まで家を出たら、親の面倒をみる人がいなくなってしまう」というような思いがあるのかな?と想像しましたが、いかがでしょう。もちろん、他にもご事情がおありかもしれませんね。
 
ただ、もしも、「私は〇〇をしなくてはいけないから」「〇〇をしてはいけないから」「結婚とは〇〇だから」というような心の中の制限から生まれた条件であれば、改めて、「もしも何の制限もなかったら、私はどうしたい?」と考えてみるのもいいかもしれません。
 
たとえば、本当の望みが「家族を大切にしたい」ならば、これから出会うお相手の方と一緒に、2人にとってのベストや、両方のご家族にとってのベストを考えていくという方法もあるかもしれませんよね。
 
これは、条件を広げたほうがいいとか、変えたほうがいい、という意味ではありません。
結婚相手への条件は、より楽しく、自分らしく生きるために大切なものであれば、ぜひ大切にしてほしいと私も思います。
 
ただ、制限から生まれた条件は、自分を制限の中に閉じ込めてしまいます。制限のほんの少し外に、たぬきさんにぴったりな男性がいたとしても見えなくしてしまいます。それはもったいないなあと思ったのです。
 
仕事に関しても同じです。確かに、仕事を変えれば、土日休みの男性には会いやすくなるかもしれません。でもそのために今の大切な仕事を変えることは、制限から生まれた選択肢でしょうか。希望から生まれたものでしょうか。
 
私からどの選択肢が一番とお答えできることはありませんが、ただひとつお伝えしたいなと思ったのは、「独身の今の生活を楽しんでくださいね」ということです。
 
なぜなら、その人の魅力って、人生を楽しんでいる時にあふれだすものだと思うからです。目の前のことに心を込めて取り組んだり、心から楽しんでいる人って、本当に魅力的です。その魅力に年齢は関係ありません。
 
「そんな悠長なことを」と思われるかもしれません。
でも、「将来への不安を解消するために結婚したい女性」と、「今をとっても楽しんでいる女性」、あなたが男性なら、どちらを魅力的と感じるでしょうか。どちらに出会った時に、「この人と一緒に歩く未来を体験してみたいな」と思うでしょうか。
 
確かに私も、結婚相談所等から出ている統計上では「40代以上の成婚率が〇〇%」というような数字を見たことがあります。でも、そんなデータで自分の人生の可能性を制限する必要もないですよね。
 
制限からではなく、自分の希望=「私はこうしたい」から人生を創っていく。ぜひその許可を自分にあげてくださいね。きっとその許可が、たぬきさんにぴったりな素敵な人に出会わせてくれます。信じています。

 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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