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<幸せ迷子>夫と二人暮らしの専業主婦。SNSで家族と楽しそうな人を見ると自分が幸せじゃなく思える…。

家族・人間関係

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 SNSで家族と楽しそうな人を見ると自分が幸せじゃなく思える

2022.09.02

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

相談:夫と二人暮らしの専業主婦で自由気ままな生活が幸せだと思っていたけど…。

落ち込む女性出典:stock.adobe.com

(東京都 41歳 さおり)

夫と二人で暮らしており、子どもはいません。
夫の収入が結構あり、夫も特に希望しないので働かずに専業主婦をしています。

毎日自由な時間はたっぷりある。友人は少ないですがひとりの時間が好きなのでこの生活に幸せを感じます。

でも、家族でワイワイ幸せそうに旅行や食事に行く様子をインスタやテレビで見ていると「もしかして私幸せじゃないのかな…」という気持ちになります。なんというか、自分迷子になってしまうのです。

どうやって自分の本当の幸せを考えたらよいでしょうか。
アドバイスお願いします。
 

人生で「大切にしたいこと」を見つめてみよう!

回答

なるほど。旅行や食事を楽しんでいるご家族を見ると、「私は幸せじゃないのかな?」と思うんですね。そのお気持ちの奥に何があるのでしょう。一緒に探しにいってみましょう。
 
突然ですが、さおりさんにとって、「これだけは譲れない」「これだけは何があっても大切にしたい」というものがあるとしたら、それはなんでしょうか?
 
世の中には、幸せの象徴に見えるものがたくさんありますよね。持っていると幸せそうに見えるもの。だけど実は、「あれも欲しい」「これも手に入れたい」と幸せそうに見えるものを次々に追い求めて手に入れていくことは、「幸せコレクター」=「幸せを求める人」になることであって、心が満たされた幸せな状態になることとはちょっと違うんですよね。
 
たとえば、美しい体型をキープしたい女性が、食事にとても気をつけているとします。Instagramでは、美味しいものの食べ歩きに夢中な友人が、連日、美味しいものの写真を投稿して幸せそうにしている。でも、どんなに「いいなー」と思っても、自分の食事スタイルをキープし続けるとしたら、それは、その女性にとって、幸せの優先順位がはっきりしているからかもしれません。「私にとっては、美しい体型をキープすることが大切で幸せ」という自分の基準がはっきりしていれば、誰かと比べる必要もなく、その人はとっても幸せだと思うのです。
 
どちらかだけが幸せということはないし、たくさん持っていたら幸せということもない。コレとコレを持っていたら幸せ、という万人共通の基準があるわけでもありません。
 
人生の満足度は、「自分にとって何が大切かがわかっていること」「それを大切にできているかどうか」で決まってくるのではないでしょうか。
 
さあ改めて、さおりさんの人生にとって、大切にしたいことは何でしょうか?
本当は、どう生きたいですか?本当は、どんな気持ちを味わいたいですか?
 
キーワードは、「本当は」かもしれません。
 
自由な時間もあるし、パートナーのお給料も十分にある。ただ本当は、もう少しこうだったらいいな。もっとこんな気持ちを味わってみたいな。そんなふうに湧いてくる思いはありますか?
 
あるいは、ワイワイしているご家族を見ると、自分には何が「ない」と感じるのでしょう?
ぬくもりでしょうか?にぎやかさでしょうか?それは本当に、さおりさんには「ない」ものなのでしょうか?もしもそれを望んでもいいとしたら自分に何をさせてあげたいですか?
 
今が幸せに見えるからと言って、無理やり今の生活に満足しようとしなくてもいいんです。もちろん、逆に、誰かに比べたら何かが足りないように見えるとしても、今の生活がさおりさんにとって、大切なものを思いっきり大切にできていると感じられるなら、堂々と幸せを味わっていていいんです。
 
もしかしたら、「本当は」に気づいてしまうと今の心地よさを失いそうで怖い……という思いが湧いてくるかもしれません。あるいは逆に、大切なものはもうすでに持っていたなと気づくかもしれません。どちらにしても、さおりさんが心から「コレ!」と思える、自分にとっての幸せの最優先事項を大切にしているとき、きっと心は満たされているはず。
 
何を望んでもいいし、何を大切にしてもいい。誰とも比べないし、何にも制限されない、さおりさんにとっての幸せの最優先事項、ぜひそこに光を当ててみてくださいね。

 


著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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