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子どもが中学生になり「寂しい」と感じる親にやってほしい2つのこと #心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

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2021.11.19

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:娘が中学2年生になり一緒に過ごす時間が減って寂しい

悩む女性出典:stock.adobe.com

(大阪府 47歳 パンダ 派遣社員・業務委託)

夫、中学2年生の娘の3人家族です。

私は友達が減り(ほぼいません)、娘も大きくなってきて一緒に過ごす時間が減って寂しいです。自分の気持ちも時間も持て余しています。
趣味を探すのですが、これといってはまりきらず、夫もドライなので一人で行動する時間がほとんどです。

どうしたら寂しさを感じず、楽しい毎日を送れますか?

まずは「寂しい」気持ちを受け入れる

回答

さみしい気持ちって、できれば感じたくないものですよね。気持ちのいい感情ではありませんから、家族のことで忙しくしていたり、趣味に夢中になっていたり、楽しい予定でスケジュールが詰まっていたりしたら、この気持ちを味わなくていいのになあ……と思うお気持ちもよくわかります。
 
ただ残念なことに「さみしさを感じないために、やりたいことや夢中になれることを探そう」と思っても、うまくいきにくいかもしれません。
 
それは、感じたくない感情を遠ざけようとしていると、感じたい気持ちもキャッチしにくくなってしまうから。心のセンサーがちょっと鈍ってしまうような感じですね。
 
「趣味を探してみても、はまりきれない」とおっしゃっているのも、もしかしたら、パンダさんの中の「楽しい」「好き」をキャッチするセンサーがちょっと弱まっているから、かもしれません。
 
実は、自分を一番さみしくさせているのは、自分自身だったりします。
誰だって、気持ちが無視されたり、雑に扱われたりしたら、ちょっとさみしいですよね。
もしかして、自分に対してそんなことをしていませんか?
 
ですから、「どうしたら寂しさを感じず、楽しい毎日を送れますか?」と相談してくださったパンダさんにはちょっと言いにくのですが、まずは、さみしさを感じることにOKを出してみてほしいのです。
 
たとえば、子供の頃に「さみしいよー」とお母さんに言って、「そんなこと言ってもしょうがないでしょ」とか「そんなことで話しかけてこないで」なんて言われたら、悲しいですよね。
 
きっと子供の頃って、「どうしたの?」と話を聞いてもらいたかったり、ただただぎゅーっと抱きしめてもらいたかったりしたんじゃないかなあと思うんです。
 
だから、さみしいなあと思ったら、胸がキューっと切なくなる感じだなあとか、誰にも必要とされてないみたいに感じちゃうなあとか、それがどんなさみしさなのか観察をしてみたり、「ああ。今、私はさみしいんだなあ」とただただ味わってみたり。そんなふうに受け止めていると、暴れるようだった感情も、不思議と、まるで心の中にいる幼い自分が安心していくかのようなあたたかい感覚になっていくのではないかなと思います。
 
次にやってみてほしいことは、自分の心地よさに敏感になってみることです。
 
たとえば、少し寒いなあと感じたら、そのままでも我慢できないほどではなかったとしても、膝掛けを取りにいってみたり。体のどこかに違和感を感じたら、やさしくさすってみたり。普段よく使うものを、好きな香りや好みの肌触りのものにしてみたり。こんなふうに自分の心地よさのために動いてみてほしいのです。
 
自分のどんな気持ちも無視しないこと、まわりに合わせて自分の心地よさを後回しにしないこと、今ここにある心地よさをしっかりと味わってみること。
 
こんなふうに自分にかまっていると、きっと少しずつ自分とつながる感覚が戻ってくるはず。そうすれば、まわりの状況に関係なく、「私は何が好きで、何がうれしくて、どんな人生だと楽しいのか」を徐々に思い出していかれることと思います。もちろん、ときにはさみしいことや悲しいことも起こるかもしれませんが、それさえも味わおうという気持ちでいれば、人生は本当に味わい深いものです。まるごとの自分を受け止めて、楽しんでいってくださいね。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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