相談:不倫体質の私が変わった、独身男性との出会い。
(香川県 よしの 42歳)
いけないとわかりつつも、長年不倫をしていたのですが、去年独身男性との出会いがありました。
不倫している時の私は【相手が既婚男性だから上手くいかなくてもそれが当たり前】という気楽な気持ちがどこかにあり、とても素を出して気楽に既婚男性との会話なども楽しめていました。
しかし独身男性とお付き合いが始まると状況が一変。【せっかく出会った独身男性なのだから、好きだし手離したくない】という気持ちがかなりあり、会話も緊張するし、何を話していいのか分からないし、ぎこちない態度だなと自分で思います。
元々不倫体質だったということもあり彼の言動にも戸惑ってばかり。
そうしているうちに彼の経営する会社が倒産の危機に陥り、今はプライベートでは会えなくなってしまいました。
もしかして、私が彼をそうさせたのではないかと思っていたりします。
上手くいかなくてもいいや、私は私の人生を楽しむぞ! と頭では思っているのですが、一方でどうしても彼に執着してしまう私がいます。
本当は彼とこれからも仲良く過ごしていきたいと思っています。どんな心持ちで居ればいいのか、ご教授頂けると嬉しいです。
自分への“勘違い”を解こう
既婚男性とお付き合いしている時は、自分を出して楽しめていたけれど、独身男性とお付き合いを始めたら、自分らしく振る舞うことができなくなったと感じているんですね。
「元々不倫体質だったということもあり彼の言動にも戸惑ってばかり」
と書かれていますが、よしのさんは独身の彼のどんな言動に戸惑ってしまったのでしょう。
もしかしたらそれは、「お互いに自由で対等な関係性であるからこそ繰り出される言動」や、「お付き合いしている女性を大切な存在として尊重しているからこそ差し出される言動」に慣れていなくて戸惑ってしまった、ということでしょうか。
おそらくですが、不倫関係の恋愛ですと、会うタイミングや出かける場所などは、既婚である彼の事情に合わせることが多くなりそうですよね。よしのさんが会いたいと思っても、彼の都合に合わせて、我慢をしたり、待ったり、ということも多かったのではと想像します。
そんな制限の多い関係性だったからこそ、「うまくいくこと」=「自分が望む幸せのカタチが叶うこと」はないだろうと考え、かえってそれがよしのさんにとっては「気楽」だったのかもしれません。
一方で、独身同士の恋愛でしたら、彼は当たり前のように、よしのさんの都合に合わせてくれたり、希望を叶えようとしてくれたり、二人の未来がある前提で話したり……されていたかもしれませんね。
もしそうした部分に戸惑いを感じたのだとしたら、ここまでの内容から見えてくることは、残念ながら、よしのさんが「女性として大切にされることは、自分にふさわしくない」「望む幸せを叶えることは、自分にふさわしくない」と心の奥で信じてしまっている可能性があるのでは、ということです。
「ふさわしくないと信じている」だなんて、ちょっとショックな書き方になってしまいました。
ですが、どうやら私たちは望んでいることよりも、心の奥で「ふさわしい」と信じているものに居心地の良さを感じてしまう習性があるようです。
ですから、「本当は、女性として大切にされ、対等に愛し愛される関係性を望んでいるのに、それが敵わないであろう関係性のほうに居心地の良さを感じていた」としたら、よしのさんが「望む幸せが叶わないほうが自分にはふさわしい」と信じてしまっていることになります。
どうしてそんなことを信じてしまったのかは、直接お話してみないとわからないですが、たとえば、幼少期に持ってしまった罪悪感から「私は幸せになってはいけない」と信じていたり、無価値観から「私には幸せになる価値がない」と信じていたり、あるいは、何らかの経験から「幸せになるもんか」と心の奥底で決めてしまっていたりするケースもあります。
「ふさわしくない」と信じているからこそ、「自分を偽らないと叶わない」と、そのままの自分を出せなくなったのが、今回のよしのさんに起こった出来事なのかもしれませんね。
もしそうだとしたら、今回を機にこれまで勝手に信じてきてしまったことを疑ってみませんか?
たとえどんな経験をしようと、本来のよしのさんは「女性として大切に扱われ、対等に愛し愛される幸せな関係性を築いていくことがふさわしい人」です。
どうぞご自分への勘違いを解いて、「女性として大切に愛されていいんだよ」「幸せになっていいんだよ」と自分に許可をあげてくださいね。そして、実際に大切に扱われることにもぜひ慣れていってください。
「望む幸せがふさわしい私」へと変化してくとき、きっとそこには、大切に愛されることを素直に喜び、受け入れられるよしのさんがいるはずです。そんなよしのさんとして、大好きな人と幸せな恋愛をされていくことを信じて応援しています。