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彼のスマホに知らない女性から「空いてる日ある?」とメッセージが…。彼に直接聞くべき?

家族・人間関係

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 心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

2022.03.11

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:彼のスマホに知らない女性から「空いてる日ある?」とメッセージが…。

(神奈川県 43歳 カヨ)

45歳の付き合って2年になる彼氏がいます。

なんとなく、彼の言動が怪しいと思い、彼がスマホを置いてトイレに行った隙にスマホを見てしまいました。(ロックが解除されていた状態)

悩む女性出典:stock.adobe.com

LINEをみると、女性らしき「美紀」という名前の人から新着メッセージが。開いてしまうと彼にバレてしまうので開いてはいませんが、その新着メッセージは「今月空いてる日ある?」というものでした。

心臓がバクバクしてしまい、すぐスマホをとじました。

彼に姉妹はいないので、もしかしたら浮気しているのかも?とおもい不安です。
直接彼に聞いてみた方が良いものでしょうか…。
 

聞くかどうか、の前に考えてほしいコト。

回答

そそそそそれは、ドキドキしますね。
 
「直接彼に聞いてみた方が良いものでしょうか…。」
この質問の背景には、
 
彼のことを信じたいけど、今のまま「怪しい」「浮気しているかも」と想像して不安になり続けているのは苦しい。かと言って、直接聞くのも怖い……。彼から返ってくる答えが、納得してスッキリできるものならいいけれど、嫌な予感が的中していたらすごく悲しいし、ごまかしたりウソついたりしている感じだったらますます不安になってしまうかもしれないし……。
 
そんな複雑なお気持ちが隠れているのでしょうか。
「なんでもないと思いたいのに、気になっちゃう気持ち。聞きたいけど、怖くなっちゃう気持ち」私も経験がありますので、よくわかるなあと思いながら読ませていただきました。
 
聞くか聞かないかのその前に、私が大切だなと思うことがありますので、それを先にお伝えさせてくださいね。
 
こういうときって、どうしても考えごとの主語が「彼」に集中しちゃいませんか?彼の言動が気になりすぎるあまりに「彼がもし〇〇だったら?」と、自分の気持ちよりも先に彼のことばかりを考えてしまう。「彼が」「彼が」「彼が」……もしもカヨさんの心がそんなふうになっているなあと感じたら、いったん自分の心を自分に戻しましょう
 
女性の存在が気になるのは、きっと彼のことが大好きで、彼の存在がとっても大切だから、ですよね。ですから、この機会にもう一度、主語を自分に戻して、「私は彼との関係をどんなふうに大切にしていきたいかな?」「私は、彼といる時の自分を好きでいられているかな?」と改めて考えてみてほしいんです。
 
「彼との関係を大切にしている」「彼といる時に好きな自分でいられる」そんな私として、彼に向き合うとしたら……カヨさんは、どうしたいでしょうか?信頼して見守ってみようと思うかもしれませんし、信頼しているからこそサラリと聞いてみようと思うかもしれません。
 
もし聞いてみるとしたら、大切なのは、決めつけないこと。彼の言葉をそのままに受け取ってみようとすること。そして、彼が大好きだからこそ気になってしまう、という自分を素直にさらけ出してみること。
 
私たちって、どうしても自分の立てた「仮説」を証明したくなっちゃうところがあります。「浮気かな?」っていう眼差しで見ていると、あの時の返事も、あの時のあの仕草も……どれもこれもそう見えてしまう……なんてことも。
 
そうすると、本来なら「なーーんだ!そんなことだったの!」ということでも、決めつけから、まったく望んでないゴールに向かって自ら突き進んでいく……なんてことさえ起こりかねません。それは一番悲しいことですよね。
 
だからこそ、心の中心に「本当に大切にしたいもの」をどっしりと座らせておいてほしいんです。
 
どんなに近しい人でも、自分以外の誰かのことを100%把握することはできません。大切な人との関係を大切に続けていく。そのために、本当の意味で自分と相手を信頼するとは?今はそんなことを問われているのかもしれませんね。
 
大丈夫。きっとカヨさんがホッと安心して心から笑える未来が戻ってくると信じています。

 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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