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2歳の娘の育児に疲れ果ててます。誰にも相談できずどうしたら…。#お悩み相談

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 2歳の娘の育児に疲れ果ててます。

2022.03.18

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:2歳の娘の育児に疲れ果ててます。誰にも相談できず…。

疲れたママ出典:stock.adobe.com

(東京都 37歳 葵)

はじめまして、ひとりで抱えきれず誰かに相談したくて今書いています。

2歳の娘がひとりいます。夫は朝早くから仕事で、残業も多く帰ってくるのはいつも夜の9時くらいとおそいです。

娘は食事中に食べものを投げたり、遊んでいても急にギャン泣きするなど、毎日疲弊しています。数年したら落ち着くと思いつつ、毎日ため息ばかり。でも娘はかわいいです。

私は専業主婦で基本は家にいます。外にでるとしても、娘と公園にいくか、スーパーの買い物くらい。

母親は「今のママは甘いのよ」といい相談にはのってくれません。ママ友はいません。

毎日娘の世話と、家事に心も体も疲れてしまって、なんというか気力がないです。
 

心も体も限界なときは……!

回答

誰にも相談できなかったことを、ご相談くださり、ありがとうございます。これまでずっと、お一人でがんばってこられたんですね。
 
育児には大変なことが盛りだくさんですが、なかでも乳幼児を育てるママにとって、何よりのストレスとなるのは、「一人の時間がとれない」「ホッとできる自由な時間がない」ということではないでしょうか。常に思いも寄らないアクシデントが起きないようにと注意し続けていなくてはいけないママ業は、24時間体制ですよね。
 
葵さんはそんな生活をもう2年以上されていることになります。どんなに愛情深くて、責任感の強い方だって、そりゃあ、心も体も限界になっちゃいます。
 
ますオススメしたいのは、「定期的に一人になれる時間を作ること」。週に数時間でも、他の人に娘さんを見てもらって、葵さんが一人の女性に戻れる時間を作ってほしいんです。これは、母親をお休みする時間ですね。
 
ママのイライラや苦しさは、小さなお子さんにも伝わってしまいます。葵さんが疲れたままだと、娘さんまで不安になっちゃいます。それに、どんなに子供を愛していても、疲れている時はイラっとします。キャパオーバーになれば、誰かに八つ当たりしたくもなります。誰だってそう。だから、母親をお休みする時間を作って心と体の元気を回復することは、愛する娘さんのためにもとっても大切なこと。決して、母親をサボることでも、甘えていることなんかでもありません。
 
「そうは言っても、夫は忙しいし、母も相談にのってくれないし、ママ友もいないし……他の人に見てもらうなんて」と、思われるかもしれませんね。
 
ここで大切なもうひとつのことは、「ツライ時にツライと言うこと。弱音を吐くこと。助けてと言うこと。そういうことを私はしてもいいんだ」と自分に許可してあげることです。
 
葵さんのパートナーは、葵さんの心と体が疲れ果ててしまっていることに気づいていますか?彼にとって、葵さんと娘さんは大切な家族。妻がツライ思いをしているなら、そりゃあきっと助けたいに違いありません。だから、忙しそうに見えても、頼ってもいいんです。ただ、もしかしたら、彼もどうサポートしたらいいかわからない……ということは、あるかもしれませんね。
 
ですから、「パパがお休みの日、数時間、娘を見ていてほしい」とお願いしてみつつ、それがどうしても難しい時には、「他にどんな方法がありそうか二人で相談してみる」というのはいかがでしょう?シッター制度、ファミリーサービス、一時預かりなどを利用するという選択肢もあります。ぜひご夫婦にとってよりよい方法を話し合ってみてくださいね。
 
最後に、日常的な心のケアとして、イライラしたときは、その気持ちをそのまま紙などに書き出してみるのもオススメです。読まれるのが心配であれば、スマホの日記アプリを活用する手も。ロックがかけられます。やっぱり誰かにきてほしい!そんな時には、心の面からママを支援している心理カウンセラーも全国にたくさんいます。いろんな形で気持ちを吐き出す時間を作ってみてくださいね。
 
誰かに頼ることは勇気がいることだと思います。でも、葵さんがここにご相談を寄せてくれたことは、きっと同じ悩みを持つママさんの勇気になっているはず。
 
「まわりのサポートを受けながら、自分をご機嫌にしてあげることもママの大切な仕事のひとつ」くらいに思って、どんどん頼ってみてくださいね。応援しています。

 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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