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泣き止まない赤ちゃんのママは自分を責めないでほしい。私が子育てで心がラクになった理由

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 泣き止まない赤ちゃんのママは自分を責めないでほしい。私が子育てで心がラクになった理由

2022.01.17

私が43歳の時に出産した息子は、よく泣き甘えてばかりの赤ちゃんでした。 「育て方が悪い」と言われ悩んだこともありますが、これは育て方のせいではなく持って生まれたものだったのだと気づかされました。 今回は私の実体験をもとに、“育てにくさ”はその子の個性だと知ったことで子育てが楽になったお話を書きますね。

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泣き止まない息子と静かに寝ている友人の赤ちゃん。

バウンサーで眠る赤ちゃん出典:stock.adobe.com

先日赤ちゃんを産んだ友達が里帰りから戻ってきたので会いに行ってきました。バウンサーに大人しく横たわっている赤ちゃんを見て衝撃!

起きているのに泣かずに横たわっているからです。「え? 寝かされているのに泣いてない!3ヶ月の赤ちゃんってみんなこんな感じ?」と思わず聞いてしまいました。

息子の場合は、下に置けなかったので抱っこかおんぶ。おんぶで料理するのも体勢が気持ち悪いのか私に蹴りを入れながら泣き叫ぶので大変でした。

眠る時もベビーベッドは一度も使えない。とにかく下に置かれたくてなくて少しでも下に置こうとすると大泣き。仕方なく抱っこして座って眠っていました。

いつ敵がきても戦える! 私はまさに侍でした。

不快を取り除くことがお母さんの仕事じゃないの?

抱っこされた赤ちゃん出典:stock.adobe.com

生まれた時から敏感で些細なことにも反応し大声で泣く。

そんな赤ちゃんを放っておけず、なんとかして不快を取り除いてあげようと試行錯誤していました。

言葉が話せない赤ちゃん、お母さんは「ああでもない、こうでもない」と様々な方向からアプローチして赤ちゃんの不快を取り除き少しでもご機嫌になるように頑張ってるんですよね。

私もそうでした。それなのに里帰り中、実母に「泣いて抱っこするから抱きぐせが付くんだよ」と言われたことがありました。そう言われてモヤモヤ。私は意地になって真夜中に息子がどれだけ泣いても抱っこせずにあやしていました。

もちろん泣き止むどころか泣き声はどんどん大きくなるばかり。

すると、両親が慌てて部屋に入ってきて「この子はもう絶対泣き止まないよ! 早く抱っこしてあげて! 抱きぐせがつくなんて言ってごめん!」と謝られました。

周囲の理解を得られにくい“個性”

頭を抱える女性出典:stock.adobe.com

上記のように実母でさえ「抱きぐせ」とか言うくらいですから、よく泣いたり扱いにくい子どもを「甘やかしたせいだ、育て方のせいだ」と平気で言う方はいます。

それが悲しいことに何人も子どもを育てたベテランママだったり、助産師さんだったり、先生だったり……。一見権威ありそうな方々にそう言われてしまうと、「私の育て方が悪いんだ。甘やかしたから悪いんだ」と思っちゃいますよね。

私の場合は助産師さんでした。私は指の手術で抗生物質を飲まなくてはいけなくなったため息子が1歳の時に断乳しました。その時に胸のケアでお世話になった助産師さんは、私と離れて泣き喚く息子と高齢出産の私の生年月日を見て「ああ、歳取ってようやくできた子どもだから、ママだけじゃなくおじいちゃんおばあちゃんみんなに甘やかされちゃったんだね」と言いました。

心の中で「1日でも息子と一緒に過ごしてから言ってよ!」と思いました。悔しくて辛かったです。

育て方のせいじゃないとわかって心が軽くなった

両手を広げる女性出典:stock.adobe.com

周りの子と比べて、一人っ子だから、高齢出産だから甘やかせたせいじゃないか? と無責任に言う人がいるかもしれません。しかし同じ両親から生まれてきても、それが第一子であっても第二子でも関係なくずっと泣き続けるといった『育てにくい』と感じる赤ちゃんはいます。

私自身もどこかで「甘やかしているのかな?」と自分を責めたり、「厳しくしなくちゃ!」と心が揺れたこともありましたが、同じようになかなか泣き止まなかったり寝ない赤ちゃんを育てた経験のある保護者の方々から「もともと持って生まれたもので、この子の個性なんだよ」と言われてとてもホッとしました。

周りの子どもと比べず、息子の日々の成長をしっかりと見守っていきたいと思います。

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