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「一度嫌いになった人が許せない…。どうしたら許せるようになる?」35歳女性のお悩み

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 「一度嫌いになった人が許せない…。どうしたら許せるようになる?」35歳女性のお悩み

2022.05.20

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

相談:一度嫌いになった人が許せない…。どうしたら許せるようになる?

悲しむ女性出典:stock.adobe.com

(北海道 35歳 ミモザ)

パートをしています。

職場で人に何か言われても言い返す事が出来ずモヤモヤしてしまい、さらに一度嫌いになった人を許せなくなってしまいます。そのせいで、いつも人間関係が悪くなってしまいます…。どうしたら人を許すことが出来るでしょうか?

まずは自分を許してあげよう!

回答

人を許せないと思うときって、心がとっても苦しいですよね。
それはもしかしたら「人を嫌う自分」や「許せない自分」のことを「そんな私はダメだ……」と心のどこかで責めているからかもしれません。「許せない」のに「許さなくちゃ」と思っている。それは苦しいですよね。
 
ですからまずは、許せないと感じている自分のことを許してみてくださいね。「うんうん。そうなんだね。そういうこともあるよね」そんなふうに「嫌いだー」「許せないー」と言っている自分に、ジャッジなく寄り添ってみる感じです。
 
自分に寄り添っていると、許せないと感じているミモザさんなりの理由が見えてくるのではないでしょうか。
 
「何か言われても言い返す事が出来ず」と書かれていますので、ミモザさんがその人を嫌いになった理由の中には、その人の言動に「大切にされていないように感じて」傷ついてしまったところがあったのかもしれません。一度「傷ついた」と感じると「もう傷つきたくない」と思うもの。「許せない」という気持ちを持つことで、相手の言動により注意深くなって、自分を守ろうとしているのかもしれませんね。
 
嫌なことをされたら、怒っていいし、嫌っていい。許せないと思う時だってある。自分を守ろうと思うのだって当然のこと。だからまずは、自分の味方でいてくださいね。
 
とはいえ、「嫌いで許せない」ことがたびたび起こって「いつも」人間関係が悪くなってしまうと感じているとしたら……、「もう傷つきたくない」というセンサーがちょっと過敏に反応しているのかもしれません。そしてそういう時は、相手を許すことよりも、自分を許すことに取り組んでいくタイミングなのです。
 
嫌いな人って、実は、自分の中のどんな部分にバツをつけて(=ダメだと思って)嫌っているのかを教えてくれていたりします。
 
たとえば、ひとつめのパターンとしては、相手が、自分のルールに反することをするから嫌いになるケース。
例)「八方美人な振る舞いをする人が嫌い」→「(私が)八方美人な振る舞いは、ダメだと思っている(自分の中のルールに反するので、目の前で見せられるとイライラする)」
こんな感じですね。
 
ふたつめのパターンとしては、
例)「〇〇と言われたような気がして傷ついた」→「〇〇な自分はダメだと思っている(人に知られてはいけないと思って隠している部分を指摘されたような気がして心が反応した)」
こんなケースもあります。
 
どちらのケースでも、バツをつけて(=ダメだと思って)嫌ってきた自分の一部に気づいたら、その部分にミモザさん自身がマルをあげてください。先ほどのたとえを使うなら、「八方美人でもいいんだよ」「〇〇でもいいんだよ」という感じですね。
 
さらには、モヤモヤして言い返せない自分にもマル。言い返したい自分にもマル。こんなふうにマルをつけにくい自分を見つけたら、どんどんマルをあげてください。「そんな自分がいてもいいんだよ」と。
 
自分を許せば許すほど、自分が自分に大切にされている感覚が育っていきます。そうすることで「私は大切されない人だから守らなくちゃ!」というセンサーが過剰に働く必要がなくなってきます。それどころか「私は大切にされている」という真逆のセンサーが活発になって人間関係にも変化が表れてくるはずです。
 
誰かを許せない時は、自分を許すタイミング。ぜひ自分にたくさんのマルをあげていくこと、試してみてくださいね。

 


著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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