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夫婦の“夜の生活”が無くなって悲しむ女性に伝えたいこと#心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

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2021.10.29

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:夫から「もうそんな気分になれない」と言われとてもショックです。

悩む女性出典:stock.adobe.com

30代前半、時短勤務中の主婦です。未就学の子どもが3人おります。

4歳上の夫は仕事も頑張ってくれているし、育児・家事も協力して行っていて、仲はとても良いと思います。しかしスキンシップは年々減り、夫婦生活は2年程ありません。

私からその事を相談してみるも、夫は「もうそんな気分は起きない、もうずっとなくても良いかな」とのこと。夫のことは大好きですし、夫婦生活がとても大切なものだと思っている私にとって、その一方的な言葉はとてもショックでした。

何度も話し合い、ハグを毎日することから始めることになりましたが、数ヶ月経ってもやはり夫婦生活はなし。寂しさから精神的に不安定になり、イライラも止まらず突然泣き出してしまったり、育児にも影響が出ています。

今別の人から誘われたら応じてしまいそうな自分が怖く、いっそ離婚も考え始めた方が良いのではと思ってしまいます。夫との関係を平穏に保つために、このまま私だけが我慢していくしかないのでしょうか?

(33歳 ナツさん 神奈川県 パート)
 

今後夫の気持ちが変わることも。

回答

夫婦間のセックスレスの問題には、2つの要素があるなと感じています。
 
ひとつは、セックスを必要とする度合いやタイミングの差、という要素。
人生にセックスをどの程度必要とするかはひとりひとり違いますし、ひとりの人生の中でも必要とする時期とそうでもない時期があるものですよね。
 
ご相談を読んで素晴らしいなと感じたのは、「私には夫婦生活が大切」と自分の価値観を受け止め、話し合われている点です。セックスを必要とする度合いやタイミングは人それぞれ違うからこそ、今の自分の想いを伝えるってすごく大切。何度も話し合いができるナツさんご夫婦をとっても素敵だなあと感じました。
 
具体的には、セックスを求める度合いやタイミングについて、夫婦間でどんなズレが生じやすいのかな?と私も気になりましたので、今回は、「パートナーシップと性のカウンセラー」として活動をされている小野美世さんにお聞きしてみました。

子供が小さい時は、家庭の雰囲気が育児一色になっていたり、夫側も仕事で疲れやすい時期だったりで「する気がなくなる」ことも。一番下のお子さんが少なくとも3歳、遅くても5-6歳をすぎるくらいに、改めて話し合ってみるといいかもしれません。

ご相談をお受けしていると、産後、30代半ばから40代後半にかけてのどこかの数年間、性を求める度合いが強くなる時期がある(いつなのかは個人差あり)女性が多いなと感じます。ピークが過ぎるのを待つことで自然と問題が緩和されることも。

とのこと。たとえ「もうずっとなくても良いかな」と言われたとしても、夫側の気持ちが今後変化していくこともあるかもしれませんし、ナツさんご自身の気持ちが変化されていくこともあるかもしれませんね。
 
ただ、「寂しさから精神的に不安定になる」「私だけが我慢している」という言葉が少し気になりました。
 
セックスレスの問題を考える時の要素として、もうひとつおさえておきたいのは、「セックスがある=愛情がある」と捉えていないか、ということです。

夫婦間のセックスって、結婚前や直後などに多くそれ以降に少なくなるケースが多いと思いますから、どうしても少なくなることで、「もう愛されていないのでは」と受け取ってしまったり、「したいと思わない」=「女性として魅力を感じない」と言われたように感じてしまったりするかもしれません。そうすると、本当に悲しくなってしまいますよね。
 
3人の小さなお子さんを抱え、家事に育児にお仕事まで、毎日頑張っているナツさんにとって、パートナーからの愛情表現が心の支えだったりするのかもしれません。「自分だけが我慢している」という感覚を減らしていくために、少し息抜きをして自分のためだけのお休みを楽しんでみたり、夫婦で話し合って家事の負担を減らしてみたりするものいいかもしれません。
 
「セックスという夫婦のコミュニケーションは自分にとって重要なものだ」その感覚も大切された上で、でも、たとえセックスがあってもなくても、私は愛されているし、女性としての魅力や価値には一切影響しない。そんな本来のナツさんを取り戻していくことも大切にしてみてくださいね。

それでもやっぱり困った!という時は、小野美世さんのブログや書籍にたくさんの事例が掲載されています。参考にされてみてください。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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